...友は遽(にはか)に我臂(ひぢ)を把(と)りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...遽(にはか)に我に向ひていふやう...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...二人は吃驚(びっくり)して遽(あわ)てだしたのですよ...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...電車の中で自分が不用意にも下に落した脱脂綿を遽(あわ)てて拾いあげるところを園部にみられた位のことだと言った...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...遽に文壇のことが気にかかり出して...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...侯たるもの又何が故に其の自ら助成したる内閣の遽かに破壞するを望むと謂はむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...遽(にわ)かに群集の一角が崩(くず)れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...遽(にわ)かに人も街も浮足立って来た...
原民喜 「壊滅の序曲」
...あの女だ――と藤一郎は遽かに頬笑むと...
原民喜 「少年」
...いそいじゃった!」袋と洋傘を一ツの手に掴んだ肥った婆さんが遽しく乗り込んで来た...
宮本百合子 「一隅」
...足元から火が燃えたったような遽しい心になって...
矢田津世子 「女心拾遺」
...そのたびに遽(あわ)てて「いいえ違う...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「呉は魏へ急遽援軍を求めたらしいが...
吉川英治 「三国志」
...帝もご不審を抱いておられますぞ」「近頃、呉と魏との間に、秘密条約が結ばれた形跡ありとのことに、万一、呉が矛(ほこ)を逆しまにして、蜀境を衝くような事態でも起っては重大であると思うて、急遽、祁山(きざん)を捨てて万全を期したまでであるが」「おかしいですな...
吉川英治 「三国志」
...奥では、南の左将監北条時益、北の越後守北条仲時、両探題もそろッて、急遽、鎌倉から派遣されてきた二階堂(にかいどう)下野(しもつけ)ノ判官(ほうがん)、長井遠江守らの面々と、今朝から密議中とのことだった...
吉川英治 「私本太平記」
...その有難い――という気持を云いあらわす言葉が遽(にわか)に見つからないのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...遽(にわか)に胸がつまって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遽(にわか)に咽(むせ)ぶような薫(にお)いを散らして顫(おのの)いている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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