...初めから順を追つて最後まで讀了するのが賢い遣口である...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...手広い商売は出来やしませんよ」ぱっぱっとするお島の遣口(やりくち)に...
徳田秋声 「あらくれ」
...用心のふかい何時もの彼女の遣口で想像できた...
徳田秋聲 「浪の音」
...優柔の生れ付(つき)とも思はれる遣口(やりくち)であつた...
夏目漱石 「それから」
...遥(はる)かに常識に適(かな)った遣口(やりくち)だと考え出した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼の遣口(やりくち)は不作法(ぶさほう)であった...
夏目漱石 「明暗」
...彼は今でもその方が適当な遣口(やりくち)だと信じていた...
夏目漱石 「明暗」
...それはほとんど平生の彼に似合わない粗忽(そこつ)な遣口(やりくち)であった...
夏目漱石 「明暗」
...私とて是迄彼等の遣口(やりくち)には疑い乍らも十度に一度は真物に出喰わさない事も無かろうと微(わず)かな希望を抱き...
西尾正 「陳情書」
...それとなく康子の遣口(やりくち)を監視に来るようであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...何の容赦も無く實行の歩を進める野呂の遣口に憤慨しながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...堅實な遣口(やりくち)で行けば...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...彼はよく争闘をしたが非常に遣口が残忍執拗で...
村山槐多 「殺人行者」
...政界の動向を指導して行く遣口(やりくち)を...
夢野久作 「近世快人伝」
...同時に大胆極まる遣口(やりくち)で...
夢野久作 「巡査辞職」
...英人が先(ま)づ運輸通商の便を計つて新領土の民心を収めようとする遣口(やりくち)は兎角(とかく)武断の荒事(あらごと)に偏する日本の新領土経営と比べて大変な相違である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...どこかに元の浜島庄兵衛という武家気質(かたぎ)の失(う)せない日本左衛門の遣口(やりくち)を歯痒(はがゆ)がりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...藤原氏などの遣口(やりくち)なら...
吉川英治 「源頼朝」
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