...いたずらにそれらに遠慮してしかも気合のかからぬ根本原因をなしている...
石原莞爾 「戦争史大観」
...紅葉や大町氏の書いた物が鹽原にも殘つてると云つて、番頭までが僕にも何か書いて欲しいやうすであつたが、僕は例の通り字がへたなので、遠慮して置いた...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...正造はそれに遠慮してほとんど趣意を朗読するにとどめたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大隅君だって遠慮しているのだ...
太宰治 「佳日」
...遠慮して中一日置いたものと推量された...
谷崎潤一郎 「細雪」
...長座は悪いだろうと思って遠慮してすぐに帰って来た...
寺田寅彦 「B教授の死」
...二人とも何やら互(たがい)に遠慮して...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...刀の柄に手をかける瞬間を遠慮してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は女に対して非常に遠慮して居た...
長塚節 「隣室の客」
...火熨(ひのし)がいるんだけれども遠慮して取りに行かないんだから」「自分の家(うち)で...
夏目漱石 「虞美人草」
...斯うなつては遠慮しても居られません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近所の衆は遠慮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今まで遠慮してお勝手に控(ひか)へてゐたのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「いろ/\聽きたいこともあるが――志賀屋さんの外の方は暫らく遠慮して貰はうか」平次の言葉が終らぬうちに四人の女は滑るやうに部屋の外へ出てしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聲を掛けるのも戸を叩くのも遠慮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...と云はうとしたのを遠慮して「お前もお父さんに気質がそつくりなんだから...
牧野信一 「熱海へ」
...今の世の中に二人が一週間も泊ったら莫大な迷惑になることを遠慮して私が迷っていると...
宮城道雄 「耳の日記」
...人目を遠慮していずに逢いに行きたいとさえ源氏は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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