...南町はちと君には遠廻りの処を...
泉鏡花 「婦系図」
...その結果が短距離の西比利亜線を棄ててわざわざ遠廻りの海路を択ぶに決したのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...先生はわざと道を遠廻りして...
海野十三 「火星兵団」
...遠廻りして、火災現場の向う側にある空地へ出てみる...
大下宇陀児 「擬似新年」
...われともなしに少しずつ遠廻りしながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...村瀬は女を連れてわざわざ市内電車で遠廻りをして駅に来てる筈だった...
豊島与志雄 「微笑」
...私は錦町からの帰途桜田御門(さくらだごもん)の方へ廻ったり九段(くだん)の方へ出たりいろいろ遠廻りをして目新しい町を通って見るのが面白くてならなかった...
永井荷風 「日和下駄」
...これらの連中からわざと遠廻りをして社の裏へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠廻りをして臥竜梅のうしろの方へ廻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...何故(なぜ)わざわざあのように遠廻りをして火花が飛ぶか...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...今でも電車に乗る時は少し遠廻りしても腰掛けられる車に乗ることにしているが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...三田が遠廻りして會社へ通ふ心持は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...用心して遠廻りに除けて通りました...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...「ずいぶん遠廻りをしたな」おようはそっと眼を伏せた...
山本周五郎 「ひとでなし」
...遠廻りに廻ろうとしかけたそのとき...
横光利一 「旅愁」
...いま遠廻りの小道を曲がって来たように...
吉川英治 「私本太平記」
...神妙に後について遠廻りしたあげく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...山はかえって遠廻りになるから...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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