「遠因」の意味
間接的で遠い原因
「遠因」の例文(場面別)
- ビジネスプロジェクトの失敗の遠因は、初期段階でのリスク評価の不十分さにあった。
- 日常会話彼が怒った遠因は、前日の些細な意見の食い違いだったようだ。
- ニュース経済危機の遠因として、長年にわたる政策の不備が指摘されている。
小説での「遠因」の使い方
...斯(かか)る重大のことを惹き起せしも、遠因は、「ひよつとこ鈎」に在りと想へば早く歯科医に見せざりし、鯰の口中こそ重ね重ねの恨みなれ...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...それ以外に幾多の遠因も近因もあろうが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...まあそれが遠因になってはいるのですが...
梅崎春生 「凡人凡語」
...妙子の変死がその最も重大なる遠因であって...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...また畠山の六郎重保さまは京の宿舎の御亭主たる平賀の右衛門朝雅さまとささいの事から大喧嘩をはじめてそれが畠山御一族滅亡の遠因になつたなどの騒ぎもございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...あれが発病の遠因を成していなければよいが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...哲学のこういう道徳化にその遠因を有っているようである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...夫が表現報道現象だという点に対する注意の不足に遠因を持つと云ってもいいだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その出版界の不振というのも遡(さかのぼ)れば円本時代の全盛が遠因を孕(はら)んでいると見られないことはない...
中里介山 「生前身後の事」
...その遠因は私のつまらぬ小説にあるらしい...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...それがまるで創作のやうによくこなれてゐて他人の追随を許さないのも遠因はここにあるのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして彼の失敗の遠因は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...一ツ橋高等女学校に於けるかの行為も大分その遠因を成しているらしく思われる...
牧野富太郎 「植物記」
...私が失明をするに至った遠因ともいうべきものは...
宮城道雄 「山の声」
...遠因は実に遠州好みそのものにあるといっていいのである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...技巧の超過より来る醜さは高価なものを作るところに遠因すると云えないであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...遠因はあるであろうが...
柳宗悦 「蓑のこと」
...第一幕……探偵劇王殺害事件の遠因――兇賊生蕃小僧と等々力久蔵親分活躍の場面...
夢野久作 「二重心臓」
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