...世の中がひとりでに遠のくように思えた...
有島武郎 「或る女」
...それが遠のくと、また心臟だ――息切れだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...だん/\ハリーの耳から遠のくばかりであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...誰にも発見されぬ場所に遠のくほうがよいと思った...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...五日と段々足が遠のくにつれて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...遠のくと又鳴き出しながら...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今日は何ごとかの」庄谷は自分よりは高い相手から見下されるのを避けるやうに少し遠のくと...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...房一の姿は段々遠のく...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...最初の打撃から遠のくに従って...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...なるべく遠のくように心がけていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然遠のくだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私が遠のくと向うがバタバタとついて来たのではないか...
松永延造 「職工と微笑」
...とりまいていた青年たちも一人二人と遠のくし...
山本周五郎 「おれの女房」
...それもぱらぱらと来ては遠のく感じで...
山本周五郎 「新潮記」
...「あたしのほうは旦那も足が遠のくばかりだし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これは真実から遠のくことだ...
横光利一 「夜の靴」
...五ノ五黒吉は、しょんぼりと、突立った儘、親方の遠のく、跫音を、聴いていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...そばで見れば粗雑に裏までくり抜いた空洞の穴に過ぎないのであるが遠のけば遠のくほどその粗雑さが見えなくなり...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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