...遠い時代から遺つてゐるものはある...
會津八一 「一片の石」
...何かかう非常に遠い處から旅をして來たやうな氣分であつた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...遠い距離を越えて来るのにそれだけ長くかゝるからだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そしてあの無限感それから遠い村にさいたこぶしの花の明るさは...
竹久夢二 「砂がき」
...遠い思い出の故郷のような懐(なつか)しさを感じました...
太宰治 「きりぎりす」
...『かなり遠いね?』『三里はあるね...
田山録弥 「島からの帰途」
...遠い地平線をもってる大なる精神生活...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「場所は、遠いんですか...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...時たま泊って来る時には遠い別荘の宴会か何かへ雇われた事にするのである...
永井荷風 「ひかげの花」
...消極的に命なりと諦める気持とは大分遠い...
中島敦 「弟子」
...此處から遠い筈ぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いよいよ自分の最後の勝利もそう遠いことではない...
火野葦平 「糞尿譚」
...遠い山々にはまだかなり雪が殘り...
堀辰雄 「姨捨記」
...遥かに距離の遠い内陸地からしかもおそらく陸上輸送費をかけてかくも莫大な穀物の供給を得るの必要とは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まだどちらも出家するには御縁が遠いような盛りのお姿と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...浮草が波に揺られて遠い処へ行つて浮いてゐるのに...
森鴎外 「妄想」
...恋仲などというなまめいた話とは縁の遠い姿であった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...大岩の二砦はお味方の陣を隔たること最も遠い地点にあり...
吉川英治 「新書太閤記」
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