...重夫は父を以て余りに「善意の解釈」をなし過るものとして...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...首を伸し浮腰になつて歩み過る人に氣をつけてゐる中...
永井荷風 「或夜」
...省線驛前を過るに繁華の四辻に立ちて衆議員選擧候補者らしきもの演説をなす...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...提灯(ちょうちん)を振りながら走り過るのを...
永井荷風 「里の今昔」
...満城の風雨重陽を過るの感あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...電車にて日比谷を過るに官衙の梅花咲き揃ひて...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...通り過る素見客(ひやかし)にからかわれたり...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...三年過るとその興味も追々他に変じて...
永井荷風 「向島」
...鳴き過る雁の影を見送ることもあった...
永井荷風 「雪の日」
...込合ふ電車は稲毛から船橋八幡を過ると...
永井荷風 「来訪者」
...餘り御前が温順し過るから我儘がつのられたのであろ...
樋口一葉 「十三夜」
...裾に海草(みるめ)のいかゞはしき乞食さへ門には立たず行過るぞかし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...物いはねば狭き家(いゑ)の内(うち)も何となくうら淋しく、くれゆく空のたどたどしきに裏屋はまして薄暗く、燈火(あかり)をつけて蚊遣(かや)りふすべて、お初は心細く戸の外をながむれば、いそいそと帰り来る太吉郎の姿、何やらん大袋を両手に抱へて母(かか)さん母さんこれを貰(もら)つて来たと莞爾(につこ)として駆け込むに、見れば新開の日の出やがかすていら、おやこんな好(い)いお菓子を誰れに貰つて来た、よくお礼を言つたかと問へば、ああ能くお辞儀をして貰つて来た、これは菊の井の鬼姉さんがくれたのと言ふ、母は顔色をかへて図太い奴めがこれほどの淵(ふち)に投げ込んで未(ま)だいぢめ方が足りぬと思ふか、現在の子を使ひに父(とと)さんの心を動かしに遣(よこ)しおる、何といふて遣したと言へば、表通りの賑やかな処に遊んでゐたらば何処のか伯父さんと一処に来て、菓子を買つてやるから一処にお出といつて、我(おい)らは入らぬと言つたけれど抱いて行(ゆ)つて買つてくれた、喰べては悪るいかへとさすがに母の心を斗(はか)りかね、顔をのぞいて猶予(ゆうよ)するに、ああ年がゆかぬとて何たら訳の分らぬ子ぞ、あの姉さんは鬼ではないか、父さんを怠惰者(なまけもの)にした鬼ではないか、お前の衣類(べべ)のなくなつたも、お前の家のなくなつたも皆あの鬼めがした仕事、喰(くら)ひついても飽き足らぬ悪魔にお菓子を貰つた喰べても能(い)いかと聞くだけが情ない、汚い穢(むさ)いこんな菓子、家へ置くのも腹がたつ、捨(すて)てしまいな、捨ておしまい、お前は惜しくて捨てられないか、馬鹿野郎めと罵(ののし)りながら袋をつかんで裏の空地へ投出(なげいだ)せば、紙は破れて転(まろ)び出る菓子の、竹のあら垣打こえて溝(どぶ)の中にも落込むめり、源七はむくりと起きてお初と一声大きくいふに何か御用かよ、尻目(しりめ)にかけて振むかふともせぬ横顔を睨(にら)んで、能い加減に人を馬鹿にしろ、黙つてゐれば能い事にして悪口雑言は何の事だ、知人(しつたひと)なら菓子位子供にくれるに不思議もなく、貰ふたとて何が悪るい、馬鹿野郎呼はりは太吉をかこつけに我(を)れへの当こすり、子に向つて父親(てておや)の讒訴(ざんそ)をいふ女房気質(かたぎ)を誰(た)れが教へた、お力が鬼なら手前は魔王、商売人のだましは知れてゐれど、妻たる身の不貞腐(ふてくさ)れをいふて済むと思ふか、土方をせうが車を引かうが亭主は亭主の権がある、気に入らぬ奴を家には置かぬ、何処へなりとも出てゆけ、出てゆけ、面白くもない女郎(めらう)めと叱りつけられて、それはお前無理だ、邪推が過る、何しにお前に当つけよう、この子が余り分らぬと、お力の仕方が憎くらしさに思ひあまつて言つた事を、とツこに取つて出てゆけとまでは惨(むご)う御座んす、家の為をおもへばこそ気に入らぬ事を言ひもする、家を出るほどならこんな貧乏世帯の苦労をば忍んではゐませぬと泣くに貧乏世帯に飽きがきたなら勝手に何処なり行つて貰はう、手前が居ぬからとて乞食にもなるまじく太吉が手足の延ばされぬ事はなし、明けても暮れても我(お)れが店(たな)おろしかお力への妬(ねた)み、つくづく聞き飽きてもう厭(い)やに成つた、貴様が出ずば何(どち)ら道同じ事をしくもない九尺二間、我(お)れが小僧を連れて出やう、さうならば十分に我鳴り立る都合もよからう、さあ貴様が行(ゆ)くか、我(お)れが出ようかと烈(はげ)しく言はれて、お前はそんなら真実(ほんとう)に私を離縁する心かへ、知れた事よと例(いつも)の源七にはあらざりき...
樋口一葉 「にごりえ」
...十二時過る頃であったとのことである...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...時に十二時を過る事十五分...
正岡子規 「病牀六尺」
...十二の五正月が過ると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...一生取るにも足りない毀誉褒貶(きよほうへん)の的となってのみ過るのは...
宮本百合子 「印象」
...いつもは十二時過ると扉(ドア)もおとなしく片開きにしてある入口が...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
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