...又山里の梅さへ過ぐるに万歳殿の来ぬ事よと京なつかしき詠(ながめ)や侍らん...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...あまりに一面觀に過ぐるか...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...偶驢(うさぎうま)に騎(の)りたる一群の過ぐるあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...平坦地を通り過ぐるの処に密林あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...興津(おきつ)を過ぐる頃は雨となりたれば富士も三保(みほ)も見えず...
寺田寅彦 「東上記」
...電信局にかけつくるにか鉛筆を耳にさしはさみし新聞記者の車を飛ばして過ぐる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...人生の恨事寧ろ是れに過ぐるものあらむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ちょうどこの四人の壮士の過ぐるところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あざ笑って過ぐるものもあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...家門を過ぐるとも入らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...大仰(おおぎょう)に過ぐるとも笑う者がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...なほ酒をさそはれしが過ぐる日曜日の大失策を思へば慄然として辞退す...
牧野信一 「サフランの花」
...つれなくて過ぐる月日を数へつつ物怨(うら)めしき春の暮れかなともある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忍んでその過ぐるを待たざることを得ない...
森鴎外 「空車」
...私の面目これに過ぐるものはありませぬ...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...雲の影が明るく暗くその上を照らして過ぐる...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...過ぐる年桔梗河原に於いてそちと試合を致した京極家の指南番...
吉川英治 「剣難女難」
...「やはり虚報でないのか」「されば崩御(ほうぎょ)は過ぐる十六日の夜と...
吉川英治 「私本太平記」
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