...逸早くも新聞紙に掲載せられたり...
薄田泣菫 「茶話」
...相州さまは逸早くその御異図を感知なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...ナタリイは逸早く逃げ出していた...
谷譲次 「踊る地平線」
...逸早くそこを飛び出して...
田山花袋 「道綱の母」
...文学と科学とのコンジェニアルな点に逸早く気づく可能性が多いわけである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...本誌と『改造』とが逸早く...
戸坂潤 「社会時評」
...青楓君の馬は口綱をはづして逸早くトロットをやり出した...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...このたびも逸早く自首して刑の軽減を諮(はか)るのが至当であろうも...
久生十蘭 「湖畔」
...夕陽新聞は他社に先んじて逸早くこの事実を報じ...
久生十蘭 「魔都」
...共に国防産業をめざすこの二大コンツェルンは、その資源を仏領印度支那において開発すべく、安南を舞台として華々しく鎬を削ることとなったが、林は逸早く、宗皇帝を抱え込み、小口に一歩先んじて、採掘面六十万坪、年五万キロの優良ボーキサイトの採掘権を先取してしまった...
久生十蘭 「魔都」
...逸早く母のおすみは縁喜棚へ...
正岡容 「小説 圓朝」
...默つた茂平の舟のへさきが逸早く葦の中に突きこまれた...
室生犀星 「命」
...逸早くこれに入らんとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本能寺常住の老僧や庫裡(くり)の僧たちは逸早く禍(わざわ)いをまぬかれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこには、信長の嫡子(ちゃくし)信忠の遺子三法師(ぼうし)丸(まる)がいる関係上、自然、安土以後の織田家の中心がそこに移されたかのような観をなしていたためであるが、勝家には、そのこともまた、何か逸早く、秀吉が僭越(せんえつ)な音頭(おんど)を取って事態をうごかしているように邪推(じゃすい)された...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくよく切っても切れぬ仲ではあるよ)などと、平常から万一の時のため、抜け目なく紐(ひも)をつけはしていたが、いよいよ今年このたびこそは、必然、並び立たぬ大物相手に、天下分け目の一戦やむなしとなると同時に、逸早く、この大垣へも使いを派し、(水臭いことを云い遣(や)るようだが、おぬしが、秀吉に加担をちかってくるるなら、いつか申したように、長吉を羽柴家の義子とし、それに尾濃参の三ヵ国を与えようではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は逸早く逃げていたのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この時に逸早く信長に眼をつけ...
和辻哲郎 「鎖国」
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