...博物館構内へでも這入つて見ようと思つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...直ぐ敷島の部屋へ這入れるものと思つてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そこへ這入って来た家人を...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...人が中に這入つてゐるとも知らずに上から湯を掛けて大火傷をさす事も屡あるさうです...
江南文三 「佐渡が島から」
...兄のキリレンコが五十がらまりの紳士を連れて食堂へ這入って来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...婆サント陸(くが)子ガ這入ッテ来ル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...光子さんの手提(てさ)げの中には阪急の定期券が這入(はい)ってましたし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...床の間においてあるそいつに気が取られて話しに身が這入らなかった始末である...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...何かの時に入用であった戸籍抄本に印鑑証明書と実印とが這入っていたのを...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...場内へ這入って見るとここも歓迎の諸君で容易に思う所へ行けぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...三尺の空地に腹這いになって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...焔は天井を甞(な)め、床板を這つて、ジリジリと二人の身近に死の舌を近づけるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その人のゐる舎は狂人病棟の派出所みたやうな舎で(つまり狂病棟が満員になるとこの舎へ這入る)彼はその附添をやつてゐる...
北條民雄 「癩院記録」
...建物の前面の屋根のところから電光状に壁を這(は)いさがり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...青青とした牧草が一面に花筒を揃え氷河の下まで這い連って消えている...
横光利一 「旅愁」
...這い寄って、襖を開けた...
吉川英治 「上杉謙信」
...這奴(しゃつ)が蟄居(ちっきょ)の入寺(にゅうじ)などと事々しく世にふれていたのからして...
吉川英治 「私本太平記」
...蛸(たこ)の這うのも見えるほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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