...まず話題は、ここへ来る途次、私の惹(ひ)き起したポーランド女の殺害事件についてであった...
海野十三 「地球要塞」
...月浴びて玉崩(くず)れをる噴井(ふけい)かな大正十三年八月秋の蚊の居りてけはしき寺法かな大正十三年 鮮満旅行の途次...
高浜虚子 「五百句」
...二所詣の途次、相模川の橋がところどころ破損してゐて、私たちが渡る時にもひどく危い思ひを致しまして、その時、将軍家はお傍の人に、多くの人が難儀をするから早く修理させたらよからうとおつしやつて居られましたが、そのお言ひつけに就いて、けふ三浦兵衛尉さまからお話が出て、相州さま、前大膳大夫さま、善信入道さまなど打寄つて協議なさいましたところ、なかなか御意見がまとまらず、数剋後、その修理はしばらく見合せませうといふ事に落ちついた模様でございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...東照神君(とうしょうしんくん)の御霊(みたま)詣での途次(とじ)...
辰野九紫 「青バスの女」
...而して此(か)かる特質(理想)は今や甚(はなはだ)しき化醇の途次にありて未(いま)だ劃然たる定質を鋳成するに至らざるにはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...其の途次氷川神社の境内を過ぐ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...当地には猫を飼養する者が多いから、被告出廷の途次、生命の危険がある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...今日も支那文学者一戸務君を訪れる途次だったのであるから先より聴くべくもなかったが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...狂馬楽ら墓参の途次...
正岡容 「下谷練塀小路」
...後年アレキサンダー大王遠征の途次...
南方熊楠 「十二支考」
...蘭軒は文化丙寅に長崎に往く途次...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...武揚は是より先幕府の軍艦奉行であつたので、八月十九日軍艦数隻を率(ひきゐ)て品川湾を脱出し、途次館山、寒沢(さむさは)に泊し、北海道を占領せむと欲して先づ室蘭附近に向つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...途次の事を載せない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あるいは欧羅巴に遊ぶ途次...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...途次線路の壊(やぶ)れたるところ多し...
森鴎外 「みちの記」
...これよりご城下へのお戻りの途次でもござりまするか」「いやいや...
吉川英治 「剣難女難」
...なるほど」「その途次(とじ)...
吉川英治 「私本太平記」
...この芭蕉の句も彼が旅行の途次...
若山牧水 「樹木とその葉」
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