...あとを膝栗毛で帰る途中であった...
泉鏡花 「歌行燈」
...出かかった嚏(くさめ)を途中で停めて部屋を出た...
海野十三 「大使館の始末機関」
...大毘古命(おおひこのみこと)はおおせをかしこまって出て行きましたが、途中で、山城(やましろ)の幣羅坂(へらざか)というところへさしかかりますと、その坂の上に腰(こし)ぬのばかりを身につけた小娘(こむすめ)が立っていて、これこれ申し天子さま、あなたをお殺し申そうと、前の戸に、裏(うら)の戸に、行ったり来たり、すきを狙(ねら)っている者が、そこにいるとも知らないで、これこれ申し天子さま...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...途中で間違いでもなければよいがと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...口でも利けば知らず途中でちょッと逢ったくらいじゃ...
徳田秋声 「黴」
...その生長の途中で...
豊島与志雄 「常識」
...私は祖母育ちゆえ、誠に意気地が無く、外へ出る時は必ず人におぶさって行ったが、或る時途中で、私より少し年上の女の子が負ぶさって行くのを見て、甚だ見苦しい姿だとつくづく思い、自分の負ぶさった形も、人から見たらあんなに見苦しいのだろうと思って、もう再び人の脊に依るまいと決心したので、それで上野の往復にも、人々が負んぶしようしようといったのを肯ぜず、我慢して歩き通して驚かしたのであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...途中で冷たくなったから死ぬんじゃあねえかと心配して...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに成功すべくして途中で意外な魔手にさまたげられたというだけのことでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...よっぽど気をつけないと途中でね」「腐るの」千代子が聞いた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...俺のところへ来ると言っていたそうだな」「勇太郎はそんな事を言いましたね」「その途中で殺されたのかも知れない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時の手ぶりは途中でわなわなふるえだし彼は蒼ざめて自分から溜息をついてしまった...
本庄陸男 「白い壁」
...大概途中で此処に立寄つて着物を換へてから何処ともなく遊びまはつてゐるらしいのです...
牧野信一 「早春のひところ」
...途中で射ち仆されてしまうにきまっている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...瑞雲斎は青森県に護送せられる途中で死し...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...千山の途中で休んだ上石橋子の馬宿の五十元――実に邦貨二円足らずであつたのに比べて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...曹操はまだ汝南から引揚げる途中であったが...
吉川英治 「三国志」
...その途中で斬られていることまでは崔禹も思い到らなかった...
吉川英治 「三国志」
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