「透る」の意味
光や水が通り抜ける
小説での「透る」の使い方
...すき透るばかりに青白い額は又静に眉毛の上に拡がつてゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...それは胸の底に沁(し)み透るような響きを持っていた...
有島武郎 「星座」
...そのよく響き透るこえで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鷦鷯はその魂に沁み透る孤寂が何よりも好物で...
薄田泣菫 「独楽園」
...3.燃え透る...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...骨の髄までしみ透る寒さにふるえ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...お角のところまで透るほどです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の肺腑(はいふ)に透るやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すき透るような皮膚に...
林不忘 「あの顔」
...よく透る落着いた女の声がきこえてくる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しかしその骨の髄まで滲(し)み透るような貧困のどん底生活は...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...例の悩ましげな突き透るような眼で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...女らしい透る可愛いい声で物を言うのを見ていると...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...その肉片(にくへん)の大きさによって一時間から二時間も湯煮ると杉箸がスーッと楽に透る...
村井弦斎 「食道楽」
...薄き外套を透る午後四時の寒さは殊さらに堪へ難く...
森鴎外 「舞姫」
...澄(すき)透るような空気の中に...
山本周五郎 「藪落し」
...スキ透るほどギリギリと...
夢野久作 「白菊」
...矢代は鼻孔が頭の頂きまで澄み透るように感じた...
横光利一 「旅愁」
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