...透きとおるような水が音もなく流れて...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...透き徹るほど白い皮膚に紅味(あかみ)をおんだ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...四郎の高い透き通る鼻と...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...しかもその透きとおるような柔い脚を確実に指さしてしまった...
太宰治 「令嬢アユ」
...途端透き徹るような蝋(ろう)の色そのものであった...
橘外男 「逗子物語」
...透き徹(とお)るような碧(あお)い眸(ひとみ)……真っ白なブラウスに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...智利(チリ)のはあまりきれいに透きとおり過ぎている...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...扇で透き間風を防いでいる貴婦人たちで充満していた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...」水晶のやうに透きとほつた水が...
土田耕平 「八の字山」
...初夏の光りの中に透き通って見えた...
豊島与志雄 「楠の話」
...顔が透き徹っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...透きうつしが利(き)きますし...
中里介山 「大菩薩峠」
...四つ手網が一杯に水を離れた時には佐渡は網の目から透きとほつ見((ママ))える...
長塚節 「佐渡が島」
...透き通る藍(あい)の地(じ)が消えるように次第に薄くなる...
夏目漱石 「三四郎」
...透き通るやうな青白い額...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自序あゝ二十五の女心の痛みかな!細々と海の色透きて見ゆる黍畑に立ちたり二十五の女は玉蜀黍よ玉蜀黍!かくばかり胸の痛むかな廿五の女は海を眺めて只呆然となり果てぬ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...ある午後、彼の眼の前には、透きとおった、美しい、少し冷やかな空気が真二つにはり裂け、その底にずしんと坐っている妻の顔があった...
原民喜 「秋日記」
...その室と宿主夫婦の寝堂の間透き間多き故...
南方熊楠 「十二支考」
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