...悪人の陰謀に先手を打って逆に相手を殺すとかいうような場合を指すのであろう...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...おそらく逆にその場で射殺されていて...
高見順 「いやな感じ」
...プラス・マイナスが逆になった...
竹内浩三 「鈍走記」
...逆に「物質の中に瀰漫(びまん)する生命」を発見する事でなければならない...
寺田寅彦 「春六題」
...この場合シエイクスピアの言を逆に...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...逆にこの一定の研究方法に基くものを凡て自然科学と呼び...
戸坂潤 「辞典」
...が、逆に、あまり静かであると、却って時間が極めて静かに過ぎ去って行くのが判るようでもある...
外村繁 「日を愛しむ」
...電燈の光と高張提燈の光との差を逆に...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...それは、逆に辿って、強度の権力的統制であると云えるだろう...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...台所の仕事から解放されてそれを逆に主宰するとは...
豊島与志雄 「未亡人」
...逆になる虞(おそ)れがあった...
直木三十五 「南国太平記」
...」と逆に少女が日本語で答えた...
中島敦 「プウルの傍で」
...逆に折り返して読みやすいように平たくした...
夏目漱石 「こころ」
...巴里へ送って来た金を逆に日本の両親のもとへ送らなければならなかったのです...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...そして一ト時の如く逆に軽蔑などする気にはなれなかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...現代の生の哲學は逆に精神的生命そのものを無限定な流動の如く考へてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...が、おそらくは万人が万人、それとは逆に、「おなじ人間と生れながら」と、金鳳(きんぽう)の御輿(みこし)にある人と、板ぶき小屋に生れついた凡下(ぼんげ)とをひきくらべて、つい羨(うらや)ましくも見たであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...道誉とは、まだ鎌倉のころ、滑川(なめりがわ)の妓家で、双方、極道(ごくどう)の面をさらけ合って、飲んで、喧嘩別れをしていらい、逆に、あれからはどっちも「おもしろいやつだ」と見て、この都でもつきあいをつづけていた...
吉川英治 「私本太平記」
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