...チョッと舌皷して蹲踞(しやが)んだが、幻想は迹もない...
石川啄木 「赤痢」
...檢事總長は當時犯迹の明なりし被告人幸徳傳次郎他六名に對し起訴の上...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...見ようによっては何か怪しい興奮と疲労の迹(あと)かとも思われないこともないような紅潮が顔に差していたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...憎悪後悔の念が迹方(あとかた)もなく胸に拭(ぬぐ)い去られて...
徳田秋声 「黴」
...裏通りの私達の昔しの塾の迹を尋ねてみた...
徳田秋聲 「和解」
...心手忽ち萎縮して自己の責任をがるゝ迹あるを以てなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嚮きに憲政党内閣の破壊と閣下の内閣組織とに付て共力したる迹ありしは頗る奇異の感なきに非ずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何々神といふのは垂迹である...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...神を本地として佛を垂迹とした説も起つて來たのであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...夜が明けて見ると砲臺に近い瓜畑で穴は砲彈の爆發した迹であつた...
長塚節 「開業醫」
...然(しか)しあまり自分の好尚に溺(おぼ)れて遣(や)り過ぎた痕迹(こんせき)を残したのもないとは云われません...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...そんな痕迹(こんせき)は更になかった...
夏目漱石 「それから」
...強(し)いて己(おのれ)を矯(た)めた痕迹(こんせき)がないと云う事を発見した...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...作物を離れたる後までも痕迹(こんせき)を残すのがいわゆる感化であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あれはボアリングをやった迹(あと)ですと下女が答えた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...僕はその形迹(けいせき)を失ってしまった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...独身生活をberufsmaessig(ベルウフスメエシヒ)に遣っている先生の退却した迹(あと)で...
森鴎外 「独身」
...岡の尾崎をタテとはいうが館迹(あと)とは言わない...
柳田國男 「地名の研究」
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