...迚(とて)も想像も及ぶまい...
石川啄木 「赤痢」
...テキセツな言葉を使いますね」「いやこれでもまだ迚(とて)も君には敵(かな)わないと思っている...
海野十三 「蠅男」
...迚(とて)も忙しかったんでね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...迚(とて)も寝つかれない...
薄田泣菫 「茶話」
...迚(とて)も駄目だとあきらめて...
薄田泣菫 「茶話」
...迚(とて)も不在(るす)勝(がち)な海員の女房には出来かねる...
薄田泣菫 「茶話」
...この図体ぢや迚(とて)も上りきれまいと思つてね...
薄田泣菫 「茶話」
...子供や女連だけでは迚も水天宮の門の中へ這入ることはむずかしいので腕力のある家来を連れて行って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...迚(とて)も一々此方(こちら)から世の中に度を合せて行くことは出来ない...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...そんなことでは禅坊主の修業には迚(とて)も耐へられませんぢや...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...今は迚(とて)も大熱々の最中よ...
西尾正 「陳情書」
...大阪では野次馬は迚(と)ても出て来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何分大勢(おおぜい)の書生の世話だからその位の事では迚(とて)も追付(おいつ)く訳けのものでない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...併し外國の物を用うるは如何にも殘念なれば日本固有の物を用ゐんとの考ならば其志には贊成致候へども迚も日本の物ばかりでは物の用に立つまじく候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...若し彼等二人の間に道ならぬことがあるとしても其の真相を掴(つか)むことは迚ても今宵直には不可能のやうに思へて来た...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...その代り迚(とて)も幾百両だしても買へない善(い)いお土産をもつて来た...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...御同感でしょう? 私は迚もそういうたちではないようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...父のように黒とか黄とかいうような凝(こ)った渋好みのものは僕みたいに未熟な者には迚(とて)も使えませんから...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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