...いくら近しい間柄でも夫婦の別れ話の中へ他人が這入(はい)るのは間違ってるんだが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それに最も近しい心臓にとっても一の秘密である! ということは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そしてエス樣の御聲を親しく伺つて居るとあたりの者が直感しました樣にさも柔順らしくうなづき、ハイハイハイと申しましたりして後、『私が病氣になつた事はみんなよかつたんですつて』『私の病氣はすつかり治して下すつたよ』と申し又『私は氣狂ひと思はれるのはいやだけれども、これは私の言葉ではない、これは私の言葉でない』と繰返して申して後、最も近しい父母、弟妹、伯母、布施夫人の一人々々にそれ/″\必要な訓、注意(靈或は肉體の)を致しました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...この女とお庄はじきに近しい間(なか)になった...
徳田秋声 「足迹」
...またそれほど近しい親類でもないんですもの...
徳田秋声 「足迹」
...他に近しい身寄りもない所から...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...近しい友人でさえ...
直木三十五 「死までを語る」
...一人一人眺めていたが(あれは――家中の夫と近しい方――)と...
直木三十五 「南国太平記」
...隣り同志の近しい仲で...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...最も近しい仲の人たちばかりだった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...それから近しい血つづきになっている親戚や姻戚があった...
本庄陸男 「石狩川」
...いかにも近しいやうな言ひ方をしやァがる...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...昔は近しい親類でもあつた間柄なのだから...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...それは非常に近しいイトコのことでも考えるように強いもので...
三好十郎 「ゴッホについて」
...いちばん親しく近しい...
山本周五郎 「竹柏記」
...そのくせおとなしい庄吉よりもおせんには彼のほうが近しい感じで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...赤橋は最も近しい北条血縁の一人なので...
吉川英治 「私本太平記」
...近しい親戚たちを一度お訪ねして来てね...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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