...併し紙に向ふ迄には散佚して引汐の樣にひいて了ふ場合が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僕はあいつを捉える迄は...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ところが十時過ぎてもまだ主人が戻りませんのでその辺を探しがてら町の運送屋迄出掛けるつもりで家を出たので御座居ます...
大阪圭吉 「花束の虫」
...女房とのこれ迄の生活を...
太宰治 「女の決闘」
...それ迄の間に彼は二三の手蔓(てづる)を求めて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さう露骨には云はない迄も...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...「そこ迄ゆくには...
豊島与志雄 「道連」
...これがお樂の亭主だつたことは言ふ迄もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妻求二十五歳迄の婦人を求む...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...「読書の技術」を十二時迄かゝって読み了る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...公爵夫人は「今迄こんな旨(うま)い牛乳を飲んだ事がない...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...その水音の方へ歩みを運んだ迄...
牧野信一 「青白き公園」
...例へば「駒とめて袖うち拂ふ影もなし」といへるが如きは客觀の景色を連想したる迄にて斯くいはねば感情を現す能はざる者なれば無論理窟にては無之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...到頭あした迄のびてしまいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...聖なる聖なる父の御名を疲労(くたび)れる迄くり返した...
矢田津世子 「反逆」
...腰の下迄ある長い黒の肩掛を一寸(ちよつと)中から片手で胸の所の合目(あはせめ)を抓(つま)んで歩くのが目に附く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そこ迄に凡骨は云つてくれたけれど...
吉川英治 「折々の記」
...僕が失わなければならないものを何時迄も保っていることが出来るのであろうか...
渡辺温 「絵姿」
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