...彼等が霙に濡れ巷の泥に塗れてサンタ・マリアの寺に辿り着いた時に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それでも黙って跡を辿りはじめた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...遠方の者が家に辿りついたのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どういう経路を辿(たど)って漫才屋になったか...
高見順 「如何なる星の下に」
...幸福なる道を辿(たど)るよう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ホテルの建築場跡の広場へ辿(たど)り着くことができました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ボルドオから聖(サン)セバスチャンを経てMADRIDへ辿り着いたジョウジ・タニイ――それは陸橋に月が懸って...
谷譲次 「踊る地平線」
...どんなに長閑(のどか)な心持で辿(たど)ったことでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妻と死別した男が火と飢ゑの底をくぐり抜け漸く雨露を凌げる軒に辿りついたやうな気持がするのだつた...
原民喜 「火の踵」
...どこまでもこの道を辿(たど)ってニースまで行き着こう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...こんな思ひに堪へて見るのも次の仕事の夢の緒口を辿るよすがともなるか――といふやうな呟きの煙りが辛うじて細々と立ち昇るおもむきを感知した...
牧野信一 「ゾイラス」
...お兄様の研究も次第に嶮しい径をお辿りになるのでせうが...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...抽象的なる道を辿るべきでなくして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ドイツにあつてはそれの古代に對する關係の發展の線を我々はヴィンケルマン――ゲーテ――ヘルダーリン――ニイチェといふ風に辿ることが出來よう...
三木清 「歴史哲學」
...また一切の無能者の当然辿るべき道を歩いているに過ぎなかったのである...
室生犀星 「幻影の都市」
...其處に辿りついて見て確かにこれだと氣のつくやうな事態であつた...
室生犀星 「渚」
...己は闇の中を辿つて行くうちに足を挫きさうになつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...勝頼主従が駒飼(こまがい)の山村にまで辿(たど)り着くと...
吉川英治 「新書太閤記」
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