...鹽辛い聲をあげて...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...せち辛い世の中であるにもせよ...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...おれの辛い気持は百も承知なくせに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あんたはんの顔を見るのが辛い...
近松秋江 「霜凍る宵」
...しかし冬はほんとうに辛いのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...とかく浮世は辛いといふことは屡々浮世は辛くなければならぬといふやうにして発音されるのである...
中原中也 「よもやまの話」
...その晩もお菜に塩っ辛い鮭(さけ)をつけると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君の躯が辛いだらうと思ふからね……仕方がないことを...
林芙美子 「あひびき」
...世の中の辛い義理も...
宮本百合子 「悲しめる心」
...辛い嬉しさは仙二の感情の全部であった...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...俺あ辛いんでがす...
三好十郎 「樹氷」
...そうすると胃や腸の機関はちょうど器械の油が減ったように働きが鈍くなって消化力が衰えますから刺撃性の辛い物を与えて血液を胃腸へ呼び戻します...
村井弦斎 「食道楽」
...第一ひどく辛いのであります...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...自分の伜(せがれ)を一人失くしたよりも辛い気持で待っていたのだぞ」「――――」「茂兵衛はそれでも宜い...
山本周五郎 「お美津簪」
...生きてゆくということは辛いものだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...生き葬式までした身ではあるが……生別は死別より辛いとか……...
吉川英治 「新書太閤記」
...死ぬより辛い思いが胸を突き抜ける...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もちろん辛いとか悲しいとかのことの多い中にではあるけれど、辛いこと、悲しいことを離れて、ただ楽しいだけの楽しさなどあろうとは、彼女には信じられない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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