...寒いのを辛抱しているのだからな...
芥川龍之介 「仙人」
...重くて黒くて冷たくて堅い雨ふる秋の夜といふ大きい鍋を頭から被(かぶ)る辛さ切なさを忍ぶことが出來よう...
石川啄木 「葬列」
...三年辛抱すれば百圓の餘にもなる...
石川啄木 「天鵞絨」
...週の日はすべて勞作と辛苦との淺黒き藪(やぶ)に暮しつ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...苦辛惨澹(さんたん)は実に尋常一様でなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...宗方は感激して辛酸のいろに染った支那人の姿でまかり出た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「まアこちらのお宅に辛抱してごらんなさい...
徳田秋声 「足迹」
...メリヤスの肌衣を着すと雖両腕を蔽わず猿股一つに辛くも陰部を蔽うのみ...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...さぞ辛(つら)いことだんべえ」「そうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...辛防(しんぼう)してくれたまえ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...お人形のように黙って坐っている辛気臭さは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...堅気で辛抱したとて...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...寝台は上だ、えらい恰好で、這ひ上り、乱歩の「緑衣の鬼」を読みつゝ――たってたのまれたってわけでもない、菊池氏への義理だ、今度の大阪行きは、何しろ二晩寝台なんだから、かなり辛かった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...本が読めないのが辛い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...辛い思いをしてまだ死ねないなんて...
山本周五郎 「追いついた夢」
...若殿にもそのつもりで辛抱して頂きたい...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...辛そうだったぜ」二深喜は顔を歪(ゆが)めた...
山本周五郎 「花も刀も」
...辛くも暮している民ばかりのようです」侍臣は...
吉川英治 「三国志」
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