...殊(こと)にすでに世間に伝わりて転々(てんてん)伝写(でんしゃ)の間には多少字句の誤(あやまり)なきを期せざれば寧(むし)ろその本文を公にするに若(し)かざるべしとて...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...転じて朝鮮総督府の雇員……と数年間を転々したのであった...
犬田卯 「瘤」
...そこをふり出しに転々と流れ歩いて居りますのですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...その工場をおっぽり出されてからは町工場を転々として...
高見順 「いやな感じ」
...どんなに床上に転々して...
橘外男 「仁王門」
...そちこち転々した果てに樺太(からふと)まで乗(の)し...
徳田秋声 「縮図」
...白井は三代目種彦になつた高畠転々堂主人の伝をつくりたいと言つて...
永井荷風 「来訪者」
...性質(たち)の悪(わる)い金(かね)を借(か)り始めたのが転々(てん/\)して祟つてゐるんだと云ふ事を聞(き)いた...
夏目漱石 「それから」
...すべてのことに転々とする人を見るとさびしい焦燥を他人(ひと)ごとながら感じて...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...早くから転々と職を求めて...
林芙美子 「瀑布」
...――日記が転々と飛びますが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...わたしがあちこちを転々としてゐるために...
牧野信一 「痩身記」
...または愚かなる酒に追はれてあちらこちらと引越車を曳いて転々としたことなどを...
牧野信一 「僕の酒」
...果して作者は葉子の苦痛に満ちた激情的転々の根源を突いて...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...私の感想では、作者は葉子と共に、あの面、この面、と転々しつつ、遂に葉子の不幸の原因は掴み出すことが出来なかったように思える...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...物語から物語へと転々している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...転々と現在の民窯(みんよう)を訪ねようとするのである...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...転々と部屋じゅうもがきまわったり...
山本周五郎 「契りきぬ」
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