...その時軟かく自分の肩に手を置く人があった...
有島武郎 「星座」
...楡(にれ)もいたやもすべての葉はライラックの葉ほどに軟らかくて浅い緑を湛えていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...イシマテ等の石に穴をあける軟体動物を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...傷口は両方が軟骨であって一緒に成長しないので融合しない...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...軟らかい緑の茎に紫色の隈取(くまど)りがあって美しい...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...常に春信の色彩軟かき調和を慕ひて不透明なる間色(かんしょく)を用ひまた時として湖龍斎(こりゅうさい)に見るが如き淡き透明なる丹(たん)を点ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...青菜は軟かに見えるけれどそれがどうしてもさびた冬の色である...
長塚節 「教師」
...其(そ)の日(ひ)も拂曉(あけがた)から空(そら)が餘(あま)りにからりとして鈍(にぶ)い軟(やはら)かな光(ひかり)を有(も)たなかつた...
長塚節 「土」
...軟弱」王の遺骸は黒樫の棺槨におさめ...
久生十蘭 「泡沫の記」
...気持ちが軟化した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...護謨(ごむ)細工のように柔軟(やわらか)な弾力に富む彼女らの yoni とは...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...アカザもシロザも共にその葉が軟くて食用になる佳蔬であるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その花びらの軟くきついしめつけの中におちて行きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だが意志はすこぶる柔軟で活発なものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じっさいは柔軟な好ましいにくづきで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...越後の油田は涸渇に瀕し、数百万の生霊の代償として露西亜から貰った樺太(かばふと)の油田が思わしからず、台湾の新油田も多寡(たか)の知れたものである事が判明している今日(こんにち)、石油の不足から来る覿面(てきめん)な戦闘力の不足のために、世界無比の軍隊を有する日本民族が、どれだけの軟弱、退嬰(たいえい)外交を続けて来ました事か...
夢野久作 「暗黒公使」
...一寸猫柳に似た天鵝絨のやうな銀いろの軟毛につつまれた...
横瀬夜雨 「春」
...何物でもないか? 吾々をして最も巨大な機関を動かし得せしめる気圧や蒸気の弾力性――それは自然の賜物ではないか? 金属を軟かにしまた熔解する際の可燃焼物の有つ諸結果や...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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