...下腹の軟かい肉をえぐるやうな...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...『貝殻は軟体動物と云ふ動物の住家なのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...傘のやうに日のゆれる軟風(なんぷう)はたちはだかり...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それは少し甘味のある軟かなほんのりと香のある飲物であつた...
田中貢太郎 「蛾」
...軟(やわ)らかな砂地に下駄を踏(ふ)み込んで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...脳の軟化症を起こして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...片手をとった――柔軟な湿っぽい手で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軟風の方はジェックスに属するというわけだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頬から顎(あご)を包む弧線(こせん)は春のように軟(やわらか)かった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ほとんど一度も口さえ利いたことはなかった!軟らかい墓土はそばに高く撥ねられた...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...その軟かい頭髪は...
葉山嘉樹 「万福追想」
...兄弟盃をした親友の軟化が...
火野葦平 「花と龍」
...ぼろ/\になった軟口蓋から発音させながら彼の着衣の中で洗濯せぬたゞ一つのものである猿股の上で彼の高貴な鼻をちょっとしわませた松葉杖のハイネ君はバイロン卿のマントの裾をふみつけながら不自由な両手でできるだけ胸を抱くようにして進み出た「君の情熱は...
槇村浩 「長詩」
...丁寧(ていねい)にすると何でもその軟くなる度(ど)まで煮なければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...埴生は生れながらの軟派であるので免れるのだと思っていたのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...中の軟(やわら)かなるところを妹に与えたりしを...
柳田国男 「遠野物語」
...そのあたりから徐々に乳部を残して柔軟な肌を舌で探って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...軟弱な弊風(へいふう)があったことも否めません...
吉川英治 「親鸞」
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