「軈」の意味
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小説での「軈」の使い方
...先づ、雲に隠れた巨人の頭(かしら)を染め、ついで、其金色の衣を目も眩(くらめ)く許(ばかり)に彩り、軈(やが)て、普(あま)ねく地上の物又物を照し出した...
石川啄木 「葬列」
...軈(やが)て智恵子は...
石川啄木 「鳥影」
...軈て智惠子は、昨日來た友達の手紙に返事を書かうと思つて、墨を磨(す)り乍ら考へてゐると、不圖、今日初めて逢つた信吾の顏が心に浮んだ...
石川啄木 「鳥影」
...松井田の姿は軈(やが)てこっそり麓村(ふもとむら)に現われた...
海野十三 「空中墳墓」
...軈(やが)て、時がたつに従って、彼の有頂天な、没思考力な歓喜が、少しずつ少しずつ、意識的になって行った...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...甍破れては霧不斷の香を焚き』とある其御堂は軈(やが)て此古寺かと思ふと...
高濱虚子 「俳諧師」
...女は軈て鏡を取り出して髮を結んだ...
長塚節 「開業醫」
...軈(やが)て薄暗い四辻に出た時です...
西尾正 「陳情書」
...ぎこちない沈黙が暫く続いたが、軈(やが)て、富岡は重いシュバリヱの本をかゝへて、黙つて椅子を離れて食堂を出て行つた...
林芙美子 「浮雲」
...軈(やが)て、九時一寸過ぎに、二度目の汽笛が鳴り、船はゆるく岩壁を離れ始めた...
林芙美子 「浮雲」
...軈て結婚式を持つ二人には...
林芙美子 「多摩川」
...軈て私は何を見、そうして驚いたか!私の嘗て知らない不思議な世界が此処から開け初めた...
松永延造 「職工と微笑」
...それに相違ない……」と軈て彼は独語する如くに云い捨てた...
松永延造 「職工と微笑」
...女は軈(やが)て男の周囲をめぐって歩き初めた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...軈て石垣の岸へ着くと小舟は元のやうに繋(つな)いで置いて...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...いつかはさう云ふ種類の總ての苦痛には軈て麻痺して了ひさうに思はれる...
横光利一 「悲しみの代價」
...軈(やが)てそれぞれ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...殿のお沙汰が軈(やが)て下るし...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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