...勇躍してドアを蹴り...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼が腹を蹴りつづけると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...うしろより敵の膝蹴り脚挫き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...十萬の鐵馬アルベラ(一)のあらしを蹴りて驅けし後三千の精騎ルビコン(二)の流亂して越えし後彼に比べんものやたぞ群山遠く下に見て空に聳ゆるアルプスの高きは君の名なる哉...
土井晩翠 「天地有情」
...正(まさ)にこれ百万の妖鯨(ようげい)濤(なみ)を蹴りて飛ぶ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「何が嬉しい? うむ、さあ、抱いてやろう、さあ」父の胸に掴みかかるように、母を蹴り、身体を延して飛びついて行く左太郎の勢いに、女房は、よろめきながら「しっかりと――抱いておもらい...
直木三十五 「南国太平記」
...こちらが早いときはひとりで石蹴りや縄とびをしてもうかもうかと待つてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...ドスドスと乱暴にドアを蹴りつけた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...忽ち、この驚くべき Cross country racer 達の目眩しい流れを、地をゆるがせて一陣の風と共に私達の眼前を通過すると、奇体に猛烈なあの Fox Trot を踏みながら、まつしぐらに野を越え、丘を蹴り、畑をよこぎつて見る間に指呼の彼方に影を没した...
牧野信一 「鱗雲」
...突撃の陣太鼓のように乱脈にその腹を蹴り...
牧野信一 「ゼーロン」
...突如、それこそほんとうに突如、座敷の中でも、寄り合いの最中でも一人がツケ板のようなものでやたらにそこらを引っ叩いて、モリヨリヨーン、モリヨリヨーン……とアジャラ声を張り上げ、そのあと何が何だか為体(えたい)のわからないことを歌い出すと、それに合わせて一方は目を剥き、烈しく手を振り、足を蹴り上げ、世にも奇妙奇天烈な恰好の乱舞をはじめる...
正岡容 「寄席行燈」
...この大江戸には、父親を、打ち仆(たお)し、蹴り仆し、蹂(ふ)み躪(にじ)り、狂い死にをさせて、おのれたちのみ栄華(えいが)を誇る、あの五人の人達が、この世を我が物顔に、時めいて暮しております...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雛鶏趾(けづめ)なきに蹴り...
南方熊楠 「十二支考」
...夢うつつに敷布を噛み破ったり湯タンポを蹴り落したりしてね...
夢野久作 「支那米の袋」
...疾風のように駈ける足先に蹴りつけられた...
横光利一 「上海」
...葛(くず)と銀杏(いちょう)の小鉢が蹴り倒された...
横光利一 「南北」
...奴国の宮を蹴り捨てた...
横光利一 「日輪」
...あざやかに鞠(まり)を蹴りながら...
吉川英治 「新書太閤記」
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