...白い木馬に跨(またが)ったまま...
芥川龍之介 「一夕話」
...彼は太い柏の枝へ馬乗りに跨(また)がりながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...地極煉獄天國の三界を跨(また)にかけたダンテ・アリギエリでさへ...
石川啄木 「雲は天才である」
...溢るゝ許りの夏の光を漂はせて北上川の上流に跨つた自然の若々しさは...
石川啄木 「鳥影」
...直ぐに大跨(おおまた)に夫人の後について...
泉鏡花 「婦系図」
...ものの五尺(ごしやく)とは隔(へだ)たらぬ私(わたし)の居室(ゐま)の敷居(しきゐ)を跨(また)いで明々地(あからさま)に薄紅(うすくれなゐ)のぼやけた絹(きぬ)に搦(から)まつて蒼白(あをじろ)い女(をんな)の脚(あし)ばかりが歩行(ある)いて來(き)た...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...或は駱駝や牛馬に跨りながらの読書もあつて...
市島春城 「読書八境」
...但し『浮雲』は二葉亭の思想動揺の過程に跨(また)がって作られてるから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それがいま人口七十万を擁してアマゲル島の一部に跨(また)がり...
谷譲次 「踊る地平線」
...男はどうも跨いでいる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...そのいちばん上の桟へ打跨(うちまたが)って尻を下ろした米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一隊の騎馬兵をも連れずに歩兵ばかり(馬に跨(また)がる者は...
中島敦 「李陵」
...通り道に転がっている手提革鞄(てさげかばん)を跨(また)いだ時...
夏目漱石 「虞美人草」
...三月に跨(また)がる様に間を置いて来ると...
夏目漱石 「それから」
...五六間(けん)は大跨(おおまた)に足取(あしどり)も頗(すこぶ)る確(たしか)に歩いたが...
柳川春葉 「青銅鬼」
...としよりずっと上にみえるな」「苦労したからな」金杉から坂本町まではひと跨ぎである...
山本周五郎 「さぶ」
...春婦たちは船を繋(つな)いだ黒い縄を跨(また)ぎながら...
横光利一 「上海」
...暗殺酒鋪(キヤバレエ・ダツサツサン)(巴里モンマルトルにて)閾(しきゐ)を内へ跨(また)ぐとき...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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