...今迄貪(むさぼ)っていた母の乳房を離して...
泉鏡花 「幼い頃の記憶」
...ただ給料(きゅうりょう)を貪(むさぼ)っているに過(す)ぎん……そうして見(み)れば不正直(ふしょうじき)の罪(つみ)は...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...あいているところあるかしら」とひどく突慳貪(つっけんどん)に言い...
高見順 「如何なる星の下に」
...やわらかいクララの口を俺は貪(むさぼ)るように吸った...
高見順 「いやな感じ」
...「貪官汚吏は、賄賂を取って法を曲げるので、金のある者は罪を逃れ、貧しい者は罪になる、これはこの世ばかりと思っていたのに、冥府はこれよりもえらいと見える」そこでは詩を作った...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...ほんに私は無芸大食、貪婪鬼である...
種田山頭火 「一草庵日記」
...死中の生地獄の極楽求むるな、貪るな酔を、酒を!無執着、無抵抗五月十五日十六日十七日十八日湯田滞在、山口行乞...
種田山頭火 「其中日記」
...醜悪や貪欲(どんよく)や肉体的欠陥などの喜び...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貪心(たんしん)たちまち生じて善法を修(しゅ)するを妨ぐる――仏は仏慧菩薩(ぶってぼさつ)のために四食(しじき)の時を説いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...尸位素餐(しいそさん)に生を貪(むさぼ)っているのではないという自信を道庵先生に持たせることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...不当の利潤を貪(むざ)ぼり...
野村胡堂 「礫心中」
...或る者はチーズをむしゃむしゃと貪りはじめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...パツュークは相手の顔も見ずに団子汁(ガルーシュキ)を貪りつづけながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...実に過ぐるの利を貪(むさぼ)るは君子のなさざるところなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...カミィル巡査は貪るように珈琲(コーヒー)を飲んで...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...始のほどは高利(かうり)の金を貸し付けて暴利(ぼうり)を貪(むさぼ)り...
三島霜川 「平民の娘」
...時を定めず睡眠を貪り...
三好達治 「測量船」
...或(あるい)は酒食を貪(むさぼ)る念に駆られて来たり...
森鴎外 「百物語」
便利!手書き漢字入力検索
