...経済的価値低くとも古典的価値の豊かなるものはつとめて編入し...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...真紅(まっか)な重々しい垂絹(たれぎぬ)が豊かな襞(ひだ)を作って懸けられていた...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...しばしば感染がもっと広範囲に拡がる道が開かれて地域共同体における豊かな階級に到達するであろう...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...蝋燭の火に照らされた窓にもまして深い、神秘的な、豊かな、陰鬱な、人の眼を奪ふやうなものがまたとあらうか...
ボードレール 富永太郎訳 「窓」
...豊かな安楽椅子が据(す)えてある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...日頃豊かな方でないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸は思春期の少女のように嬌めかしい豊かな線を描き...
久生十蘭 「海豹島」
...さつきの娘が豊かな微笑を湛へて...
牧野信一 「階段」
...蕾から花と開き又新らしく萌えたつ豊かな循環を営んでいるにちがいありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自然から贈られたあれ程の豊かな恵みに対して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...才知豊かな人々に用いられると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また藝術的天賦(てんぷ)に豊かな朝鮮民族への信頼のしるしでありたく思う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...『新撰字鏡』を見ると「嶼、山の豊かなる貌、山のみね、ゐたをり云々」とあり...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...豊かなデリケエトな唇は...
山本周五郎 「青べか日記」
...矢代は豊かなこの夜の空気にまだ心残りを感じたが...
横光利一 「旅愁」
...どことなく豊かなのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...元から色の小白い面(おもて)には豊かな肉もついて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...豊かな肉づきの女体の美である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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