...――この説明はわたしの報告よりもお松宛(あて)の遺書に譲ることにしましょう...
芥川龍之介 「温泉だより」
...治国平天下の打算的手腕に於ては源兵衛佐に譲る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...発見の功を譲るべきである...
芥川龍之介 「上海游記」
...馬琴に及ばず」と案外公平な評をしているのは馬琴が一歩譲るところがあったからだろう...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...すべからく社会万般の問題は双方のいい分を立て譲るところは譲り合って円満解決へと運ぶのが順序なのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...作者が観客(けんぶつ)に座を譲るやうな気弱い事では作者冥加(みやうが)に尽きるかも知れないからと...
薄田泣菫 「茶話」
...「にて」はこの場合総合の過程を読者に譲ることによって俳諧の要訣(ようけつ)を悉(つく)しているであろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...それについては拙著『科学方法論』〔前出〕に譲る...
戸坂潤 「科学論」
...とは?」「家を譲ることじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...彼はあばたに関する智識においては決して誰にも譲るまいと確信している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すなわち自分は引っ込む態度でなるべく人に譲るをもって人生の真味を味わい得るものと思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...主人は身上(しんしょう)を誰に譲る楽しみもないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いま譲るとなると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そんなものを譲るって?」「どうもこうもありませんよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...毒起請より上帝と次第に強きを譲る...
南方熊楠 「十二支考」
...それを他人に譲るとは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほんのちょっぴりたりとも譲るものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)三十五歳の御領主様(ジャンティヨム)*が二十歳になる若様に家を譲るのは早すぎます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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