...姉の下枝に我を娶(めあ)わせ後日家を譲るよう...
泉鏡花 「活人形」
...他の機会に譲ることにする...
辻潤 「自分だけの世界」
...乗合馬車で座席を譲るとかいうくらいな事でもいいが...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...そういう細かいことは後の機会に譲ることとしよう...
戸坂潤 「科学論」
...ゆくゆくはそれを正夫に譲るという口吻をもらしていた...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...それを譲るのはつまり妻に譲歩することになるからでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...当家は、世子が、二十歳になれば、家を譲るのは、代々の慣わしになっているが、慣わしは、時世と共に、変って行くものじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...毛唐め! なる程機械力の優秀に於ては一歩を譲るかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...欽吾の財産を欽吾の方から無理に藤尾に譲るのを...
夏目漱石 「虞美人草」
...余った方を私に譲る気で...
夏目漱石 「こころ」
...並ぶは互に譲るまじとて同時に溢(あふ)れ出(い)ずる様に見える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...人間なら譲る事もあろうが猫とは怪(け)しからん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...譲り得るだけは譲るべきものと思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...それをば此の土地第一の得意客なるアメリカの淑女紳士諸君のために譲ることにして...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...主人は身上(しんしょう)を誰に譲る楽しみもないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは後日に譲ることとする...
正岡子規 「病牀六尺」
...僕の財産の一切を妻のイッポリタに譲るという遺言書と一緒に...
夢野久作 「戦場」
...家督は舎弟国行(くにゆき)に譲ると決めた...
吉川英治 「親鸞」
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