「謐」の意味
静かで安らか
小説での「謐」の使い方
...英国にて日曜の静謐なるときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...町の静謐(せいひつ)を掻乱(かきみだ)してゐた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...貴国の封内をして静謐(せいひつ)に...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...静謐(せいひつ)敦睦(とんぼく)ならん事を祈る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私の心は悲しい……老いたる者をして――「空しき秋」第十二老いたる者をして静謐(せいひつ)の裡(うち)にあらしめよそは彼等こころゆくまで悔いんためなり吾は悔いんことを欲すこころゆくまで悔ゆるは洵(まこと)に魂を休むればなりあゝ はてしもなく涕(な)かんことこそ望ましけれ父も母も兄弟(はらから)も友も...
中原中也 「在りし日の歌」
...天下靜謐(せいひつ)の折柄...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天下静謐(せいひつ)の折柄...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...靜謐(せいひつ)そのものですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりに重厚で静謐な中年者の姿を思はせるものがあつたからである...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...一つのもの音から次のもの音の間に横たわっている静謐もその次にはじまるもののために重苦しく身悶えしている...
原民喜 「悪夢」
...静謐(せいひつ)にお願いいたします」「いかにも承知した...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...最後の著には、佛蘭西のもつとも洗煉された教養と東洋の遺傳との融合した家族のおもひで、ことにピアノの上手だつた美貌の母のことや、レマン湖の靜謐、コンスタンチノプルの華麗などが、魅力のある筆で敍せられてゐる...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...扉の内部にあるあの世の平和と静謐(せいひつ)と規律と...
室生犀星 「みずうみ」
...其地も静謐に相成様承知候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天下を静謐(せいひつ)に帰(き)するためにはだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「東国の逆乱もすみやかな静謐(せいひつ)を見...
吉川英治 「私本太平記」
...微臣たりとも海内静謐(せいひつ)のためどんな御奉公も決していとう者ではない...
吉川英治 「私本太平記」
...諸国とも静謐(せいひつ)な方だった...
吉川英治 「私本太平記」
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