...語り手の一特色なるほがらかなラ行音が直ぐ義雄の耳に這入つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私というこの物語の語り手の心の楽屋をちょっと覗いて見たのであるが...
高見順 「如何なる星の下に」
...物語も語り手が根本で...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...或いはストレーヴン氏(彼の名を正確に発音できる土人は少かった)或いはツシタラ(物語の語り手を意味する土語)が...
中島敦 「光と風と夢」
...島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ...
中島敦 「光と風と夢」
...語り手の心も一緒にすつかり変つたことを表してゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...僕が語り手でなくなることを嘆くまい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...若手の語り手とされていたのに...
火野葦平 「花と龍」
...語り手とされていて...
火野葦平 「花と龍」
...ほかにもう一人、語り手がゐたが、その人は(どうもそれを寝しなに思ひ出すのは、ちと具合が悪いけれど)実に身の毛もよだつやうな怖ろしい話をして聴かせたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...むつかしやのチェレークが語り手を遮ぎつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それはいつも「私」(語り手)の心のなかに獨得な屈折をして入つてきた幻像(イメージ)に過ぎなかつたのである...
堀辰雄 「小説のことなど」
...讀者をもその語り手と共に...
堀辰雄 「小説のことなど」
...語り手は左手の指をぎゅっとにぎり合わせて拳(こぶし)をつくった――「こんなふうだったことは一度もないんですよ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...不似合いな語り手とは見えずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...住民の半分ちかくが死にました」と語り手は続けた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...語り手は物語をむすんだ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...しかも人形の使い手、語り手、弾き手は、直接に統一を作り出すのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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