...俊助も大井と一しょにこの流れに誘われて...
芥川龍之介 「路上」
...私は今、「突然」という言葉を使ったが、実を云うと、その少し前までは、私は絶えず諸戸の一種異様な併(しか)し甚だ真剣な恋文を受取ってもいたし、丁度一ヶ月ばかり以前、諸戸に誘われて、一緒に帝国劇場を見物したことさえあった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...とある知人に誘われて...
高見順 「如何なる星の下に」
...ところ/″\の谷あいの花の雲などに誘われて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その時はただあわただしい彼女の気分に誘われて表へ出た...
徳田秋声 「仮装人物」
...そして彼女は、むかし、朋輩に誘われて、山王下のスケート場に遊びに行った頃のことを思い出しました...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...金助から誘われて一蓮寺へ出かけてみようという気になったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...四その夜M氏に誘われて...
中島敦 「狼疾記」
...いざという間際(まぎわ)になって臆病風(おくびょうかぜ)に誘われて姿を隠してしまった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...何んか言わなければ折角誘われて来た甲斐が無いように思ったのでしょう...
野村胡堂 「女記者の役割」
...その街に泊った旅人は何となしに粉雪の風情(ふぜい)に誘われて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...もうお前もすぐキラキラした迸(ほとばし)るばかりのものに誘われていた...
原民喜 「鎮魂歌」
...こっちへ来いと誘われても...
久生十蘭 「雲の小径」
...すると折りから吹いて来た烈しい夜風に誘われて...
夢野久作 「猿小僧」
...新聞はおのずから一転換を誘われて...
宮本百合子 「明日への新聞」
...和琴に追慕の心を誘われて身にしむ思いをしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...『中座、失礼を』五兵衛の前原伊助が、やがて、席へ帰って来て、苦笑しながら、母屋の騒ぎの何事でもないことを告げると、『はははは、そんな他愛(たわい)のない事か』皆、誘われて笑った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...おもしろいものだという諦観へは否みなく誘われてゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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