...兄はどんな手紙にも必ず「親展」と書き誌す癖があることを思い出して...
豊島与志雄 「悪夢」
...この作品から得た上述のイメージを書き誌すだけに止める...
豊島与志雄 「文学以前」
...茲に誌すにも及ぶまい...
豊島与志雄 「別れの辞」
...それはこの国最大の歴史家ナブ・シャリム・シュヌ誌す所のサルゴン王ハルディア征討行(せいとうこう)の一枚である...
中島敦 「文字禍」
...骨子だけを誌すにとゞめて...
中原中也 「我が詩観」
...私の是から書き誌す事柄は他人の罪悪を発(あば)かんとする密告書でも無ければ...
西尾正 「陳情書」
...此処では斯んな雛祭りの夜の思ひ出から誌すのだ...
牧野信一 「熱い風」
...若き二人のXとYは次に誌すやうな会話を取り交して別れて行つたのである...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...斯んな近事を誌すこと誠に汗顔の至りでありますが...
牧野信一 「今年の文壇を回顧する」
...誌すならば、今日は、何か総体的に形式を重んじた古流の一文を念としたのであるが、それには私の筆は余りに不自由である...
牧野信一 「断想的に」
...*次の一節は、今、これを誌す前に、書きかけて、反古にしようとしたものであるが、何故、反古にしようとしたのかわからなくなつたので、また附け足したのである...
牧野信一 「ひとりごと」
...誌すと酷く大袈裟な感だが...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...この僕のフエンシングに就いての幾つかの息苦しいエピソードを誌すつもりでペンを執りましたが...
牧野信一 「僕の運動」
...東京府下何々郡何々村大字何々×××番地と誌すのが面倒なばかりでなく...
牧野信一 「貧しき日録」
...これを誌すだけでも相当の退屈を味つた...
牧野信一 「貧しき日録」
...その読後感を誌す目的で毎月つゞけて月々の多くの雑誌を読んで来た...
牧野信一 「浪曼的時評」
...これは『扶桑(ふそう)怪談実記』の誌すところであって...
柳田国男 「山の人生」
...ほかに上野国(こうずけのくに)で獲た若菜という女性を誌す地方史もあるが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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