...それは予がこの話の初まる前に給仕に誂へさしたものであつた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...(お誂(あつら)え向きだわ!)今宵(こんや)は夜もすがら月が無い...
海野十三 「俘囚」
...盲のために肉菜汁(スープ)とふかし肉を誂えた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...お庄に近所で鮨(すし)を誂(あつら)えさせ...
徳田秋声 「足迹」
...彼は肴屋(さかなや)に蠑螺(さざえ)を一籠(ひとかご)誂(あつら)え...
徳田秋声 「縮図」
...お連込ならお誂向きと云ふ処が御在ます...
永井荷風 「男ごゝろ」
...庭一面の落葉は道具の調べや荷づくりをするには蓙(ござ)や薄べりを敷くよりも遥に誂(あつら)え向きなものであった...
永井荷風 「写況雑記」
...それとは違つて常子は白井の誂ひどほり...
永井荷風 「来訪者」
...道庵先生にとっては誂向(あつらえむ)きであったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...「万ず研究御誂え所とささやかなる看板を掲げ...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...まだ誂(あつら)えていない...
夏目漱石 「虞美人草」
...「いくらお誂(あつ)らえ向(むき)でも...
夏目漱石 「明暗」
...尖端には誂向(あつらえむき)の釘がありますから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに今夜はお誂らへ向きの素晴らしい星空と来てゐる! そして月の光りは雪の反射で一段と明るく思はれる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...軽い夕食を誂(あつら)えた後...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...お誂(あつら)へだ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...つまり特別誂(あつら)えの大きな肉挽(にくひき)器械ですね...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...久米之丞には誂(あつら)え向きです...
吉川英治 「江戸三国志」
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