...詮方なしに写生をやめた...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...詮方(せんかた)なく...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...詮方(せんかた)なく...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...けふは家主から前払間代の催促をうけたので、わざ/\出かけたのだつたが、馬酔木さんには何としてもいひだせなかつた、詮方なしに、彼女に申込む、快く最初の無心を聞いてくれた、ありがたかつた、同時にいろ/\相談をうけたが!彼女のところで、裏のおばさんの御馳走――それは、みんなが、きたないといつて捨てるさうなが――をいたゞく、老婆心切(マヽ)とはおばさんの贈物だらうか、みんなは何といふ罰あたりどもだらう、じつさい、私は憤慨した、奴(マヽ)鳴りつけてやりたいほど興奮した...
種田山頭火 「行乞記」
...だから詮方なしに焼酎といふことになる...
種田山頭火 「其中日記」
...絶食もよからう(よくなくても詮方ない)...
種田山頭火 「其中日記」
...そして詮方なしの絶食はよろしくない!日記整理...
種田山頭火 「其中日記」
...詮方なしに駅行を止める...
種田山頭火 「白い路」
...入口の蜂の巣を詮方なくとりのぞいたら...
種田山頭火 「松山日記」
...詮方(せんかた)は無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...外にしめ出しては詮方(しかた)が無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...兵馬も詮方(せんかた)なしに...
中里介山 「大菩薩峠」
...詮方なく、米友がまたこちらへ立返って、そうして、「先生!」「ムニャ――」今度は一言でまた寝返りを打って、あちらを向いてしまいましたから、米友が勃然(ぼつぜん)として怒りをなしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...売っても値にならないために詮方なく鼠のかじるのにまかせっぱなしのわずかばかりのおれの蔵書を...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...親分」お加奈は詮方(せんかた)もない姿でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...登恵子は随分情なかったが金儲のためなら詮方ないと諦めて日本髷のカモジや櫛など一切の道具を買い整えて馴れぬ銀杏返しを結った...
細井和喜蔵 「女給」
...詮方なく遠くにも行かれず...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...智馬が自分方におらぬとさっぱり自分の威がなくなるから詮方(せんかた)なく...
南方熊楠 「十二支考」
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