...美しき詩想を養ひつゝあること是なり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...其のすぐれたる詩想とそのやさしく美しき胸とは...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...よもやこの人々が余の詩想を洞見(どうけん)しはしまいが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...詩格に於ても詩想に於ても...
萩原朔太郎 「蒲原有明に帰れ」
...漢詩の詩想を自家に飜案化している人が非常に多い...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...全体にポオの「大鴉」と似たやうな詩想を...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...詩の個々の原語や逐字訳的の詩想でなくして...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...元来文章の形は自ら其の人の詩想に依って異なるので...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...彼の詩想は秋や冬の相ではない...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...ツルゲーネフの詩想である...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...求めずしてバイロンの詩想と合致するを得て...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...芭蕉がきわめておぼろに杜甫の詩想を認めしとは異なりしなるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...詩想の精細になり婉麗(えんれい)になりながら...
正岡子規 「人々に答ふ」
...詩想なる者漸(ようや)く陳腐に帰し...
正岡子規 「人々に答ふ」
...詩想を得た者は他の國でも澤山あります...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...この詩想には少しも野蛮なところがないばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...爾は自己に協(かな)へる衣を択び自己の詩想を発揮すべき詩形を択べ...
山路愛山 「詩人論」
...我が夜雨の詩を讀みたるは、七八年前某雜誌に載せられたる『神も佛も』といふ一長篇を以て初めとなす、當時彼の年齒猶少、その詩想、亦今より見れば穉簡を免れざる如しと雖も、我は未だ曾てかくばかり文字によりて哀苦を愬へられたることあらず、我が彼と交を訂したるは、爾後兩三年の間にあり、彼生れて羸弱、脊髓に不治の病を獲て、人生の所謂幸福、快樂なるもの、幾んど彼が身邊より遠ざかる、彼に慈母ありて愛撫※さに至り、家庭の清寧平温は、世稀に見るところにして、尠くとも彼自身はかれの如く悲觀す、彼もし哲人ならば、形骸を土芥視して、冷やかに人間と世間と、一切を嗤笑して止みしならむ、彼もし庸人ならば、無氣淪落その存在を疑はれて止みしならむ、然れども彼は情の人なり、眞の人なり、脆弱なる地皮より熱漿を吐く如く、彼が孱躯は肉を蠢にし、詩を靈にしたり、彼が詩は、實に悒然樂しまざるあまりに吐かれたる咳唾なり、尋常人に無意味なる落葉一片も、彼は清唳なくして之を看過する能はず、人生は彼に在りて憂が描ける單圈のみ、愁苦を以て結し、詩を以て分解す、彼が從來の半生涯傳は是也、故に彼の詩の半面は險、澁、幽、暗にして、他の半面は眞、率、慘、澹、之を貫ぬくに脈々たる生血(ライフ、ブラッド)を以てす、詩豈活きざらんや...
横瀬夜雨 「花守」
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