...』綴ぢ了へた許りの新しい出席簿を持つて...
石川啄木 「足跡」
...それから一時間許り經つた...
石川啄木 「赤痢」
...嚇(かつ)と許り自分の鼓膜を突いた...
石川啄木 「葬列」
...啻に盛岡六千戸の建築中の巨人である許りでなく...
石川啄木 「葬列」
...私許り詰りませんもの...
石川啄木 「葉書」
...渠は力の拔けた足を急がせて、支廳坂を下りきつたが、左に曲ると兩側の軒燈(ともしび)明るい眞砂町の通衢(とほり)、二町許りで、トある角に立つた新築の旅館の前まで來ると、渠は遽かに足を緩めて、十五六間が程を二三度行きつ戻りつして居たが、先方(むかう)から來た外套の頭巾の目深い男を遣過すと、不圖後前(あとさき)を見して、ツイと許り其旅館の隣家の軒下に進んだ...
石川啄木 「病院の窓」
...壓せれれてたまるものかと云はぬ許りに...
石川啄木 「漂泊」
...村の人達に伝へて貰ひたい許りに...
石川啄木 「天鵞絨」
...さうして其後足には皆一寸許りづゝ水がついてる...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...あたりを少し許り探って...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...それで我儘で何を買へ彼を買へと家の女中許り使つて...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それから今迄表を通つて亂雜な器械の音許り聞いてゐた或工場にも出入りした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...我々はたゞ前途の甚だ遠きを見て長大息を洩らす許りである...
橘樸 「支那を識るの途」
...さうして女に向つて二階に許り居ては氣が鬱していかぬから先生と散歩でもして來てはどうかと勸めた...
長塚節 「開業醫」
...天人の一瞬の間なるべし忘れはててん年頃のこと思へばこれ十余年せまじき恋をした許りに私の嘗めた辛酸労苦思ひ出すさへ堪へられぬ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...東京へ出てから二年許りの間(あいだ)に遣(つか)った金は...
二葉亭四迷 「平凡」
...ヤット炭車(トロッコ)の縁から一尺許りの高さに喰止めたものであったが...
夢野久作 「斜坑」
...」と僕が訊ねても君は僕の顏を見ない許りか返事もしなかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
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