...訥弁鈍舌の田夫野老をして面前(まのあたり)言(ことば)を呈して人の非を諫めしむると...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...「木訥(ぼくとつ)」な好(よ)い人である...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...朴訥な必死な気合を見せつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...訥々として肺腑よりでる言葉は聴くものの心に惻々とひびいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...『口重く舌重き』ひどい訥弁(とつべん)で懸命に説いて廻ってかえって皆に迷惑がられ...
太宰治 「惜別」
...元来樸訥(ぼくとつ)で優しい気象を彼はもっているのである...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...況ンヤ御贔屓ノ訥升ガ見ラレルニ於テヲヤ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...時々仄(ほの)見える朴訥(ぼくとつ)な身振り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この座の座頭は沢村訥升(とつしょう)...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そのあとを受けてアストン博士は木訥(ぼくとつ)な口調で同位元素の質量偏差を説明し...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...朴訥(ぼくとつ)そのものの姿を見るような人達ばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...訥弁(とつべん)でポツリポツリと両親の言伝(ことづて)を述べると...
二葉亭四迷 「平凡」
...訥子の「実録仙台萩」の浅岡...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...「騒々しい」佐野次郎左衛門の「そりやおいらんつれなからうぜ」は故左団次か先代訥子だらう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ハガキで朴訥(ぼくとつ)な...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...先生」秋葉エンジは朴訥(ぼくとつ)な顔にうすら笑いをうかべながら云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...この二古老の訛(なま)りはもっと純粋朴訥(ぼくとつ)で分かりにくい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...面と向っていう朴訥(ぼくとつ)な里人の悪罵にも...
吉川英治 「日本名婦伝」
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