...今でも忘れないが、この日は三人とも大雄弁で、殊に三宅雪嶺が、あの訥々の弁で、大いに学問の独立を擁護しなければならぬ、あくまで研究の自由を守らなければならぬと叫ばれたことはいまも印象に残っている...
浅沼稲次郎 「まあまあ居士の弁」
...木訥仁に近き男也...
大町桂月 「常磐の山水」
...訥子は塩鮭の肉汁(スウプ)の外(ほか)に今一つ年の寄らぬ法を知つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...左衛門尉さまも白髪のお頭を振つて訥々と当時の有様を言上し...
太宰治 「右大臣実朝」
...話し方はやや訥々...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...ドイツではだれももっていてかえって邪魔となりやすい開放的な朴訥(ぼくとつ)さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...と朴訥な作男は答えます...
豊島与志雄 「舞踏病」
...訥升の安珍や左団次の悪僧剛寂などもまだ目に残っている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その表情の朴訥(ぼくとつ)穏和なことは...
永井荷風 「寺じまの記」
...清吉は朴訥(ぼくとつ)な男...
中里介山 「大菩薩峠」
...朴訥なるものは世情を知らず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...老爺の朴訥(ぼくとつ)な調子で斯う描(ゑが)き出されて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎の朴訥(ぼくとつ)な平手が怖ず怖ず擦(さす)っているのもあわれです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「朴訥(ぼくとつ)な孝行者が忽(たちま)ち小気の利いた苦労人になつてしまひ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...時としては初心な朴訥(ぼくとつ)な...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いつでも朴訥(ぼくとつ)な表情をつくり...
山本周五郎 「青べか物語」
...砥石に向って仕事をしながら訥々(とつとつ)とした調子で古い職人たちの逸話を語るとき...
山本周五郎 「柳橋物語」
...また余りに朴訥(ぼくとつ)すぎて...
吉川英治 「三国志」
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