...逃げた庭――庭などとは贅(ぜい)の言分...
泉鏡花 「薄紅梅」
...言分は先方(さき)にあったのよ...
泉鏡花 「婦系図」
...お茶菓子にも言分があるね...
泉鏡花 「婦系図」
...わたしにも覚悟があるぞ」わたしはこの言分を不当だとは思はなかつた...
犬養健 「愚かな父」
...どっちの言分が正しいのか...
海野十三 「奇賊は支払う」
...己にだって言分があるぞ」いつか眠についていた父親は...
徳田秋声 「あらくれ」
...小野田を手甲擦(てこず)らせていたと云う父親の言分から...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼は彼なりに心の中では言分(いいぶん)が無いでもない...
中島敦 「弟子」
...嘘と陳腐で満足しないものは自分の言分をもっともと首肯(うなず)くだろう...
夏目漱石 「坑夫」
...いずれ当人が出るだろうから」とまるで三千代と自分を別物にした言分であった...
夏目漱石 「それから」
...慥(たしか)な与力共の言分(いひぶん)によれば...
森鴎外 「大塩平八郎」
...佐藤は言分けらしくつぶやいた...
森鴎外 「カズイスチカ」
...寝よう寝よう」拾参(じゅうさん)真実と作為とを綯交(ないまぜ)にした末造の言分けが...
森鴎外 「雁」
...こっちにも言分(いいぶん)がないことはない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...どこでも言分は通ります...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...クラッススは一応その男の言分を我慢して聞いてから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今日の方言分布に照して見て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...孔明は双方の言分を聞いてから...
吉川英治 「三国志」
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