...親譲りの古ぼけた銘仙(めいせん)にメレンスの兵児帯(へこおび)で何処(どこ)へでも押掛けたのが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...仕方なく大金をおかけになった親譲りの南洋のゴム園の一つを弟様にさし上げて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...親譲りの禿頭だつたら何(ど)うしたものだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...その点で親譲りの型を変えよう等という神経の持合せのない男としか見えない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...親譲りの目は物覚えが悪いので有名である...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...それでこの親譲りの簡易測角器械さえあれば...
寺田寅彦 「自由画稿」
...七兵衛の親譲りの健脚の方が...
中里介山 「大菩薩峠」
...かけがえのねえたった一つの親譲りの面なんでげすからなあ」「ふん――ちゃちな面だなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...親譲りの家を構えて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今考えるとこれも親譲りの無鉄砲から起(おこ)った失策だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...診察室はしばしば親譲りであり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...世を呪い人を呪う親譲りの悪血が渦を巻いて居る...
野村胡堂 「死の予告」
...親譲りの縫箔屋(ぬいはくや)を嫌い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母親譲りの古いたんすまで置いてあるのですがそこにも猫の子一匹いず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」面胞(にきび)が一ぱいな、細長い黒い顔、彼らの一人息子で、父六郎と同職業のいささか新智識であるところの少年と青年の合(あい)の子(こ)が、母親譲りの、細い小さな眼をもって、赤いシャツを着て出て来た...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...親譲りの漢学の素養があつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...つまりわたしの医術に対するこの反感は親譲りだということである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...親譲りの癖でなあ...
夢野久作 「斜坑」
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