...覚束ない身のこなしで...
芥川龍之介 「邪宗門」
...実現は覚束ないようであるが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...対等の競争は到底覚束ないものと言わねばならぬ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此所のやうに自給自足すら覚束ないやうな痩地の所へは買出しの人さへやつて来ず...
高村光太郎 「開墾」
...彼女は覚束ない歩調(あしどり)で歩いて行ったが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...三尺四方へ覚束ない光を投げて居たが...
谷崎潤一郎 「少年」
...間接に連絡をつける望みも覚束ないが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...真夏の澄み渡った空気だの照り輝く太陽だのがいくら骨を折って発散しようとしてもとても覚束ないような陽気な空気が戸外に棚引いていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...その代りもう十一銭の宿泊料では覚束ないであろう...
寺田寅彦 「初旅」
...夕方は覚束ない火が小屋にともれ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...水棹を捨てて櫂を取った青年の手元は覚束ないものであった...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...一段全部は覚束ないが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...覚束ない音締(ねじめ)に今日まで通して来たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分ながら甚だ覚束ないとは思つた...
夏目漱石 「それから」
...その秘密を探ろうとした古だんすが覚束ない行燈の灯りの前に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...満足な口上を言えるかどうか覚束ないが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...まだ覚束ない抗抵を試みながら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...覚束ない初太刀の構えを嗤(わら)っている...
吉川英治 「剣難女難」
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