...少しく嫌味(いやみ)を覚ゆれば忽(たちま)ち殺して其肉を食うと云う...
太宰治 「雌に就いて」
...この間僅(わづ)かに何分時といふ程に過ぎずと覚ゆれど...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...怪しい蠱毒が全身に泌み渡るのを覚ゆる...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...満庭の樹影青苔(せいたい)の上によこたはりて清夏の逸興遽(にはか)に来(きた)るを覚ゆる時...
永井荷風 「来青花」
...秦淮(しんわい)秣陵(まつりよう)の詩歌(しいか)おのづから胸中に浮来(うかびきた)るを覚ゆ...
永井荷風 「来青花」
...「そぞろに覚ゆ蒼茫万古(そうぼうばんこ)の意...
中里介山 「大菩薩峠」
...心のうちに満足を覚ゆるか...
新渡戸稲造 「自警録」
...ますますわが独立の薄弱なるを覚ゆるなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...はなはだ遅々(ちち)たるを覚ゆることならん...
福沢諭吉 「教育の目的」
...まつたく君の々たる気焔には寧ろ小生は怖れを覚ゆるのであるが...
牧野信一 「手紙」
...その歌がその場合に善く適合したるとのために人を驚かしたりと覚ゆ...
正岡子規 「人々に答ふ」
...見る人もあらしにまよふ山里に昔覚ゆる花の香ぞすると言うともなくほのかに絶え絶えに言うのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...厳しき心和(なご)み軟げるを覚ゆ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...喜びの感動を覚ゆるもまたここなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悲しさ覚ゆ乳房いだけば」を思い起こす...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...甚しき渇(かつ)を覚ゆるは生理上当然の帰結なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...神々はわが軍の上に御加勢ありと覚ゆるぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そち達の命日と覚ゆるなれ...
吉川英治 「新書太閤記」
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