...今猶(なほ)胸に刻まれて記憶に新たなるを覚ゆ...
石川啄木 「閑天地」
...わが生涯の終りに近づくに及んで他界の美音ますます明瞭に余の耳に達するを覚ゆ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...馬鈴薯と豆類には足りて忌むべきを覚ゆるあり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...人をしかり飛ばして内心には心細く覚ゆる叔母が...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...郷土を遠くへ失ったという感じを覚ゆるし...
豊島与志雄 「自由人」
...極度の興を覚ゆる時に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...連日執筆稍疲労を覚ゆ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...怖気(おじけ)を覚ゆればすぐに自分を呼び出し...
新渡戸稲造 「自警録」
...爾(そ)うすると或日(あるひ)知己の幕人(たしか福地源一郎であったかと覚ゆ)が玄関に来て殿様はお内か...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今も坐(そぞ)ろに熱涙(ねつるい)の湧(わ)くを覚ゆるぞかし...
福田英子 「妾の半生涯」
...何か特別のものを叔父は持つてゐるのぢやないか知ら――さう思つて私は不気味な戦慄を覚ゆるのだつた...
牧野信一 「妄想患者」
... 身の内の道を覚ゆる清水かな麦翅(ばくし)もとより品高き句にはあらぬを...
正岡子規 「俳諧大要」
...駒場(こまば)農学校へも伝わりたりと覚ゆ...
正岡子規 「ベースボール」
...極りが悪かったり又一種異様の悦楽を覚ゆる...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...小身の旗本の屋敷かと覚ゆる構へなり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先づ文字を精出(せいだ)して覚ゆるがよし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...俄(にはか)なる暑さの身につらく覚ゆる故にて候(さふらふ)べきなれど...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「すでに命(めい)のせまるを覚ゆ...
吉川英治 「三国志」
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