...その煙の行方を見送るように...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...二人の友人が東京へ帰るのを見送ると共に...
石川欣一 「可愛い山」
...その上に間断なくニタニタ笑いながら沼南と喃々(なんなん)私語して行く体(てい)たらくは柩(ひつぎ)を見送るものを顰蹙(ひんしゅく)せしめずには措(お)かなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...三重渦状紋(かじょうもん)小池助手を見送ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私の外に漱石氏を見送る人は一人もない様子であったのだが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...六時の汽車へ見送る...
種田山頭火 「鉄鉢と魚籃と」
...十三川舟(かわふね)で久一さんを吉田の停車場(ステーション)まで見送る...
夏目漱石 「草枕」
...老巡礼の後ろ姿を見送るばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八さんが気の毒じゃありませんか」心配そうにその後ろ姿を見送るお静...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その手を休めて見送るのんびりした光景も...
長谷健 「天草の春」
...橘が出て行こうとするのを千鳥はふすまの柱に身を寄せて見送る...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...彼等(かれら)の中には熊手(くまで)を動かしていた手を休めて私の方を胡散臭(うさんくさ)そうに見送る者もあった...
堀辰雄 「美しい村」
...遂に「見送るや酔のさめたる舟の月」という句が出来たのである...
正岡子規 「句合の月」
...新しいハンカチで額の汗を拭き拭き八時三十分発急行列車富士号の方へヨチヨチと歩いて行くのを見送ると...
夢野久作 「人間レコード」
...涙ながら見送る幼少からの乳母や家臣や――また母なる人の姿にさえもう一顧も与えず先ばかり急ぐのだった...
吉川英治 「黒田如水」
...見送る顔さえ上げていられないほど痛い雨が...
吉川英治 「私本太平記」
...軒さきに立って見送る者...
吉川英治 「新・水滸伝」
...霊(れい)岸島まで見送ると云って...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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