...いらいらとあてもなく燃えさかる石炭の火のような熱と不安とが見られるようになった...
有島武郎 「或る女」
...全盛期を過ぎた伎芸(ぎげい)の女にのみ見られるような...
有島武郎 「或る女」
...ABはA'B'の一部とも見られる...
高見順 「いやな感じ」
...見合いでなくとも着飾って外へ出かければ何処(どこ)で誰に見られるか分らないのであるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そういう方向に進んで来た形跡も見られるし...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...たとえ科学的気象学的に同一と見られるものでも...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...そうして特志者にはいつでも見られるようにするだけの面倒を見てくれるという事にでもなれば大変に仕合せだと思うのである...
寺田寅彦 「初旅」
...左翼文芸に見られる一種のプロレタリア・ジャーナリズムは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あるいは夕方の薄ら明りのうちに透かし見られるその群れ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...部屋は普通家屋の内部に見られるやうな方形をなしたものではなく...
永井荷風 「勲章」
...谷の紅葉(もみじ)はまだ見られる...
中里介山 「大菩薩峠」
...描写にとどまる描写といふのが『今日の多くの若い作家』に見られるといふのは...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...四花などの結晶も時々見られるのであるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...ここにも数学の芸術化が見られるのである...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...書斎に飾り立てれば馬鹿の標本と見られるのがイヤと物置部屋に投込む者...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...一人の婦人が果してどれだけの守護によつて見られることのなかつた裸體といふものが在りえたことだらう...
室生犀星 「帆の世界」
...麓(ふもと)へ降りて行く武蔵の姿が見られる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そうしてただ健(すこ)やかに太れる嬰児の肉体においてのみ見られるあの清浄な豊満さを認め得るのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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