...最早わが樂しき市(まち)と美しき海との見ゆるに程あらじといひぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その刻限は恰(あだ)かもその向うに見ゆる学士会院の屋上に聳(そび)えている時計台の時計が二時を報ずる所謂(いわゆる)丑満刻(うしみつこく)で...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...そこに神は見ゆるのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...羽田にゆけば見ゆるなりと...
大町桂月 「鹿野山」
...使命所載)冬太陽は日に日に遠くなる急いで空を走つて行くのが眼にまで見ゆる日はだん/\と短くなり晝間の中から月が出る...
千家元麿 「自分は見た」
...●覆面覆面(ふくめん)を着けたる形と見ゆる土偶五六個有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...あの一件で例の婦人が出向いて来たものと見ゆるわい――筑前殿からも内談があったのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かつ花も点頭して下向きに咲いているのでこれまた露を帯ぶれば同じく重たげに見ゆるので「白露重み」の歌詞が充分よくその実際を発揮せしめている...
牧野富太郎 「植物記」
...もとより本性上最もよく見ゆべき存在が我々にとっても最もよく見ゆるということはいい得ない...
三木清 「科学批判の課題」
...当社の竈戸殿に安置すと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...遠望には大竜海を游ぐのごとく見ゆとある...
南方熊楠 「十二支考」
...三原城も見ゆ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...はたちあまり三とせ経ぬれど今も猶さながら見ゆる父の面影...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...歴々として見ゆるならずや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...厭世の目には諸行無常の形とも見ゆらむが...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...美(よ)う見ゆるゆえ」「まあ」――と仰山に...
吉川英治 「私本太平記」
...間(ひま)見ゆるによりて西ざまに見通し給へば...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして眼を擧げて見ると澤を圍む遠近の山の山腹は殆んど漆黒色に見ゆるばかり眞黒に茂り入つた黒木の山であつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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