...それは長江を遡(さかのぼ)って来た僕には決して珍しい見ものではなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...しかし少くとも僕の目には気味の悪い見ものにも違いなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...雪崩(なだれ)の実写は驚嘆すべき見ものであるが山の神様の手からただひとつまみの雪がこぼれただけである...
寺田寅彦 「柿の種」
...蝦蛄(しゃこ)の這(は)う様にずらり足杭(あしくい)を見せた桟橋(さんばし)が見ものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この仲裁ぶりが見ものだなあ――米友はじりじりしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に見ものとしても興趣がつきないものが多い...
中谷宇吉郎 「科学映画の一考察」
...檜(ひのき)の屑が落ちて居るぢやないか」「へエ」番頭佐兵衞の顏は見ものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これゃ見ものだ」と先になって走りだした...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...幼いわたしにとって菊人形は面白さとうす気味わるさとのまじりあった見ものだった...
宮本百合子 「菊人形」
...面白い見ものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...丸い私が陽気に羽子をつく姿はなかなか見ものらしうございます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...艶(えん)な深夜に上品な風采(ふうさい)の若い殿上人の歩いて行くことははなやかな見ものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一日に何百と描くその技の早さは見ものでさえあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...網の上にすっくと立つなど全く見ものであった...
山本笑月 「明治世相百話」
...横っチョに冠るのは見もの聞き物に這入る場合...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...皆今夜帰って来て、どんな顔をして来るか、これや、見ものですよ...
横光利一 「旅愁」
...楠木との駆け合せは見もの」とする心理が手伝っていたこともある...
吉川英治 「私本太平記」
...「そこが見ものだ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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