「要する」の意味
必要とする
小説での「要する」の使い方
...なお石原表による検査は極めて短時間を要するのみであるから...
石原忍 「色盲検査表の話」
...自分はまた自分だけのしるし付けを要すると思つたから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...要するに横と縦の高さの三つでできている世界であって...
海野十三 「四次元漂流」
...要するにわれわれ迷いの人間が...
高神覚昇 「般若心経講義」
...二十九中一日置いて、十七日の朝蘆屋(あしや)へ訪ねて来た陣場夫人は、一昨日無理をしたために幸子(さちこ)が又臥(ね)ていると聞くと、さすがに今度は恐縮しながら、三十分ほど枕(まくら)もとで話して帰ったが、要するに、野村さんから是非お頼みに上ってくれと云われたので来た、大体野村さんの生活程度は家を御覧になったので御想像がつくであろうが、でも現在は独身だからああ云う所におられるので、奥さんを迎えたらもっと家らしい家に移ると云っておられる、殊(こと)に雪子さんが来て下さるなら、自分は献身的の愛を捧(ささ)げるつもりである、自分は豊かではないが、雪子さんに不自由な思いをさせないぐらいなことは出来る、と云っておられる、それで実は浜田さんにもお目に懸って来たのであるが、野村がそんなに執心であるなら、どうか纏(まと)まるように尽力してやって貰(もら)いたい、当人に財産がないのが、来て下さる人にお気の毒なので、何とか考えてみるが、その点はまあ自分に任して貰いたい、自分として、今具体的にどうすると云う保証をしろと云われても困るが、自分がいる以上決して生活の苦労はさせないから、と云っておられた、ついては、あれだけの方がそう云っておられるのだから、それは信用なさっても大丈夫なのではあるまいか、野村さんと云う人は、風采(ふうさい)はああ云う風で、恐い顔つきをしておられるが、非常に情に脆(もろ)いやさしいところがあり、先の奥さんなども随分大切にした人だそうで、亡(な)くなられた時の看病の仕方などは、他人が見ても涙がこぼれたくらいだと云う噂(うわさ)がある、現にこの間の晩も奥さんの写真がああして飾ってあったではないか、不足を云えば際限がないが、女としては、何より彼(か)より夫に可愛がって貰えることが一番幸福なのだから、何卒(どうぞ)くれぐれも考えて下すって、精々早く返事をして下さるように、―――と云うのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...要するにマルクス主義なるものは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...要するに「資本主義をやめろというのがいけないんですよ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...要するに人間というやつは...
中里介山 「大菩薩峠」
...要するに、文学は技術だ...
中島敦 「光と風と夢」
...要するに右のようなもので...
浜尾四郎 「死者の権利」
...要するに學問においても...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...さう思ふことは要するに今のこの怠惰な心の辯解に過ぎない...
水野仙子 「輝ける朝」
...要するにその持前の細かい觀察に...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...要するにギリシア人が日頃しりぞける卑しい物品であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...要するに、問題は屍体の処理方法だ、と私は思った...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...要するに諸君の首が繋がりさえすれあ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...私が病人を迎えにきたという恰好になるのでちょうどよい」「そして? それから?」「すでに閣下の胸三寸にもおありでしょうが、要するに、関羽が油断しないのは、陸口の堺に、あなたのような呉でも随一といわれる将軍が虎視眈々(こしたんたん)と控えておるからです...
吉川英治 「三国志」
...要するに、新聞記者雑誌記者は、幾ら文明になって来たと云っても、今の日本では婦人に困難な仕事で御座いますね...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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