...白い襞(ひだ)のまわりを獵(あさ)って...
海野十三 「爬虫館事件」
...五歳! なんという凛々(りり)しく雄々しい風貌であったろう! 歴史画に見る古羅馬貴族のように襞(ひだ)の多い折目の付いた寛闊な麻の外衣(トーガ)を着け...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その衣の上の方の部分はその襞の中に一瞬間収縮した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...岩石に関してはまだ皺襞(しゅうへき)や裂罅(れっか)の週期性が重要な問題になるが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...119 VIII 362. XIV 250. XV 27. XIX 119.122 βαθυκολπων「深き胸の」「深き襞ある胸衣の」―Voss は Schwellenden Busens と譯す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おれが心の襞(ひだ)の一つ一つ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...夢のやうに萎れたかの女の肩の襞を私は昔のやうにいとほしむ...
富永太郎 「秋の悲歎」
...かすかな襞を刻んでいった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...襞(ひだ)の広い柔らかなマントのように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...マグロアールは筒襞(つつひだ)のある白い帽子をかぶり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すると重なり合っていた金網の二つの襞(ひだ)が左右にあいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...灰白色で裏面の褶襞(ひだ)は灰褐色である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...厚い黒っぽい羅紗服の膝の襞にのっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...襞のある襦袢は行儀が好過ぎる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それも必死に苦しんだ人間の脳の襞が...
横光利一 「旅愁」
...襞(ひだ)を持った海が...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...やれやれと立って眺むると、其処の峰、彼処の襞、眼下の渓間と到るところにほのぼのとして暮れ残っている山桜の花が見渡された...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...岩の襞には散り残りの紅葉が燃えていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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